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フェラ・クティが考案した強力なアフロ・ビートは、その息子であるフェミ・クティ によって根強く引き継がれている——。
シンコペーションが激しく、かつジェームス・ブラウンの影響が感じられるビートは、地球上の最もタイトなグルーヴのひとつといっても過言ではなく、政治色の濃いヴォーカルのコーラスと狂わんばかりに豊潤なホーンのバースト音によって、より贅沢に盛り上げられている。
フェミのキャリアは80年代初めに服役中の父親に代わって、バンドの指揮をとったことから始まった。——それから2年間が過ぎるまで、父であるフェラはアムネスティ・インターナショナル(人権擁護組織)によって、政治犯として釈放されることはなかったのである。そして父親の死をきっかけに、フェミは本格的にバンドを引き継ぐことになり、サウンドを次世代のものへと導いていった。以降、ショート・ナンバーを用意したり、サウンドをよりスムーズにするためにメロディをストリーム・ライニングしたり……と、独自のテイストを果敢に加えていったのだ。また、アメリカのDJとの共同作業が、新機軸のサウンドやミックスを生み出すきっかけになったともいえるだろう。

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