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フレンチ・ダンス・ミュージック・シーンの大黒柱、エティエンヌ・ドゥ・クレシー。彼が居なければ、エールやダフト・パンクの成功は無かったかも知れない——それほどの絶大な影響力を誇る重要人物である。
ベルサイユ出身の彼は、高校時代、エールのニコラ・ゴーダン/ジャン=ブノワ・ダンケルやバンバンのクザビエ・ジャモーらとつるみ、後に自身の<Solid>レーベルを共に設立するピエール・ミッシェル・ラヴァロワと結成したRoubaなるバンド(85〜89年まで活動)では、ベースを担当。スタジオ・エンジニア時代(90年〜94年)には、カシアスのフィリップ・ズダールと知り合い、92年、モーターベースを結成。1stシングル「Motorbass EP」を発表した。
その後、ジャズ/ファンク/ヒップホップ/ハウス、果てはシャンソンに至る幅広い音楽素養を武器に、エール/アレックス・ゴファーのプロデュースや、ディミトリ・フロム・パリ/リル・ルイスなどのリミックス・ワークを展開。96年から4枚リリースされた10インチ・シングル「Super Discount」シリーズは、フィルターを駆使した実験的かつ宇宙的なディスコ・ループ・サウンドと、自らがデザインを手掛けたまっ黄色いジャケットの強烈なインパクトが大きな話題となり、エティエンヌの名を世界に広く知らしめた。——そして00年、本人名義による1stアルバム『テンポヴィジョン』を発表。フランス人特有のエロティシズムとユーモア感覚が直結した華麗なるプロデュース手腕は、ヨーロッパのみならず、アメリカや日本のダンス・ミュージック・シーンにも激震を与え続けている。

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