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ゾンビーズの花形ヴォーカリスト、コリン・ブランストーンとの交流で知られるダンカン・ブラウン。19歳でティヴィー・モーガンとフラワー・ポップ・デュオ、ローレルを結成しデビューを果たすものの、数枚の作品を残してすぐに解散。ブラウンはシンガー・ソングライターへ転向し、68年に1stアルバム『ギブ・ミー・テイク・ユー』を発表する。が、リリース直後にレコード会社が倒産。自らも負債を背負ってしまう。しかし、そんな逆境のなかにあっても音楽に対する情熱は冷めることなく、72年「ジャーニー」を全英チャート20位に送り込む。そして、翌73年の『ダンカン・ブラウン』は、彼のキャリアにおける最高傑作と言えるだろう。温もりに満ちた歌声とフォーク・ギターのスパニッシュなアルペジオを活かし、純粋無垢な音世界を築いたのである。
78年にはピーター・ゴドウィン、シーン・ライオンズと共にメトロを結成、グループと同名タイトルのアルバムをリリースしている。以後、TVドラマのサウンドトラックを手掛けるなど幅広いフィールドで活躍し、マイペースに音楽活動を続けるが、93年に癌でこの世を去った。

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