Del the Funky Homosapienの記事一覧

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エキスパートと呼べるフリースタイルMCの定義とはいったいなにか? 度胸や才能も必要だが、もちろん必要不可欠なのはライムがたっぷり詰めこまれた脳ミソである(それを“ライム・パラノイア”という蔑称で呼ぼうか)。ドクドクと湧いて出てくるものや、紙切れに書き綴られたもののどちらにしても、巧みなライムが創作できることはすべての偉大なフリースタイラー(もといラッパー)たちが持つ顕著な特徴である。作品のコンセプト及びスタイルやレーベルの環境、経済状況などの急激な変化に、デルはキャリアを通して直面/適応してきた。メジャー・レーベルのアーティストからレコード屋の店員、独立起業家……どのような立場にあっても関係なく、彼はラップし続けてきたのだ。フレッシュなライムとフロウを持続している彼独特のライム・パラノイア的特徴は、スタジオやステージや街角などのいたるところで、自身をひとりのリリシストとして育んできた。多くのファンが彼を評価している理由は、ビートや相手、そして場所に関わらず、怖じけづくどころか気転の早さと巧みな言葉をもって自身の存在をアピールしてきたからである。その心意気は91年のデビュー・アルバム『アイ・ウィッシュ・マイ・ブラザー・ジョージ・ワズ・ヒア』(その前はアイス・キューブのバック・バンド=ダ・レンチ・モブの一員として活動)から00年の『ボス・サイズ・オブ・ザ・ブレイン』まで、自身名義のソロ・アルバムのなかでも一貫されている。
さらにデル情報としては、キッド・コアラとダン・ジ・オートメーターとともにデルトロン3030というユニットでアルバム『デルトロン3030』をリリースしている。どれもこれもすべてオススメだ。

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