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デイヴ・ヴァン・ロンクは20世紀最高のフォーク・ブルーズ・ミュージシャンの1人。彼の回顧主義に基づいた、古典的アコースティック・ブルーズの完璧なパフォーマンスやアレンジメントは、全盛期の60年代、他の追随を寄せつけなかった。
ヴァン・ロンクは59年に、Moses Aschのレーベル、<フォークウェイズ>からアルバム『Ballads, Blues, and a Spiritual』を発表し、プロとしてのレコーディング活動を開始。かつて船員だった頃、フォーク界の歌姫、オデッタからクラシック・ジャズを演奏するように奨励されたそうだが、本人は当時盛り上がりをみせていたグリニッチ・ヴィレッジの"コーヒーハウス・フォーク・シーン"に気持ちを傾けることに。ここで大勢の聴衆を集めることと、フィンガー・ピッキング・スタイルのギター奏法を掌握したのであった。
彼の深く熟成された枯れた歌声、唸るような唱法、さらに誰も知らないようなジャグ・バンドのスタンダード・ナンバーやちょっと下品な酒飲みソングについての知識——これらは、アメリカの音楽文化と伝統についてこだわりをもつ、熱烈なフォーク・ミュージック・ファンに大いに歓迎された。
ヴァン・ロンクはフォーク・ブームが過ぎ去っても、コンスタントにレコーディング活動を重ね、アメリカ全域のフォーク・ミュージック・フェスティヴァルなどにも地道に出演していたが、02年に癌による闘病生活の末、逝去。享年65歳であった。

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