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ジャズ・トロンボーンにおいて、J.J.ジョンソン(以下JJ)と共に二大巨頭の一角を担うカーティス・フラー。モダン・ジャズを形創ったのがJJなら、ハード・バップでその役割を担ったのは彼である。ハスキーかつプクプクしたトーンで“チョット頼りない感じ”も受けるが、実際はかなりハードな音を出していたらしい。
57年にニューヨークへ出てプロ活動を本格的に始めるが、その年、早くもメキメキと頭角を現す。なんと、5月からの約半年の間にリーダ作を5枚も吹き込んだのだ(『ニュー・トロンボーン』『ジ・オープナー』『カーティス・フラーVol.3』など)。まさに彗星の如く登場したフラーは、以後、現在まで一流街道まっしぐら。カウント・ベイシー楽団やクインシー・ジョーンズ楽団のセクション・プレイヤーもこなし、61年からはアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに参加、同バンドの一時代を築くのだ。
そして、彼/<サヴォイ・レーベル>/ハード・バップを語る際、避けては通れないほどの名盤を世に残す。———58年の『ブルース・エット』である。ここではフラーもさることながら、ベニー・ゴルソン(ts)のアレンジが炸裂! トランペット/トロンボーン/テナー・サックスという編成で浮遊感漂うホーン・アンサンブルを聴かせてくれる。ことに日本では人気が高く、93年にはほとんど同じメンバーで『ブルース・エットII』もリリースされた。
———34年ミシガン州生まれ。

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