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巨匠と呼ばれるピアニストの中でも、アラウは聴衆に幸福感を与え、温かい雰囲気で会場を包み込む演奏家として知られている。自分の美意識で表現するのではなく、作曲家の意図に沿った演奏をするため、その作曲家に全面的に心を開いて向かい合う——そうした人柄が演奏に表れ、聴衆に温かいものを感じさせていたのだ。豊かで太く、武骨ながらもしみじみとした音色をもつ彼の音楽の魅力は、特にベートーヴェンやブラームスといったドイツもので高く評価されており、自身も「ベートーヴェンとは生まれてからずっと一緒にいます」と語っている。
1903年、チリ生まれ。幼少の頃より誰にも教わらずに楽譜を読み、ピアノを弾いていた。8歳でベルリンへ留学し、11歳の時ベルリンにおいてデビュー。その後は世界中で活躍、「最も正統的なドイツ音楽の継承者」とされる。91年に88歳で死去するまで、現役のピアニストとして常に第一線で演奏を行った。

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