Bomb the Bassの記事一覧

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87年のデビュー・シングル「ビート・ディス」でボム・ザ・ベースのティム・シムノンはステインスキーやグランドマスター・フラッシュのカットアップ的ヒップ・ホップ美学を取り上げ、英国風アシッド・ハウスに導入。ファンキーなヒップホップにパブリック・エナミーやテレビ番組『サンダーバード』のテーマなど、あらゆる種類の音源をサンプリングした。コールド・カットと共作でリリースした数枚のシングルと、「ビート・ディス」は全く新しいサウンドを生み出し、商業的にも大ヒット、次世代のプロデューサー陣に大きく影響を与えた。続くアルバム(特に91年のドラッギーな『アンノン・テリトリー』)はトリップ・ホップの先駆け的作品となり、さらにネネ・チェリーとビョークの作品をプロデュースし、ヒットチャートの常連となった。95年のアルバム『クリアー』でボム・ザ・ベースとして復帰。荒々しい音質と爆裂するノイズ、そしてロックのテイストは数年後のビッグ・ビートの前身となる。その後ボム・ザ・ベースの活躍は途絶えたが、シムノンの影響は今も、他のダンサブルなレコードで聴く事ができる。ボム・ザ・ベース無しではトリップ・ホップもビッグ・ビートも存在しなかった。全てのブレイク・ビーツには「ビート・ディス」の面影がある。

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