Blackstreetの記事一覧

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天才プロデューサー、テディ・ライリー率いたR&Bヴォーカル・グループ、ガイ。80年代後半に跳ねるマシン・ビート・サウンド、いわゆるニュー・ジャック・スウィングを引っ提げてシーンに登場。このサウンドはひとつのムーヴメントに変貌しシーン全体を席巻。新たな時代の扉を開いたのである。
ガイの活動休止後、テディ・ライリーが満を持して送り込んだグループが、このブラックストリートだ。1stアルバム『ブラックストリート』(94年)では、斬新なサウンド・プロダクションと素晴らしいスキルを有するヴォーカル・ワークが高レヴェルで融合。傑作に仕上がった。ギャップ・バンドやT.S.モンクなどの黄金期ファンク/ソウルをサンプル・ソースの基本に設定し、ニュー・ジャック・スウィングをさらに進化させたようなトラック処理を披露。その上に情感をたっぷりと持たせたハーモナイズ・ヴォーカルが乗るという極上の“ヒップン・ソウル”(死語)を披露。音圧がおかしいくらいに高いスネア音が目立つが、これはバスドラをシンコペイトさせることによってスウィング感(ダンサブル性)を強調したニュー・ジャック・スウィングの方法論とは逆転の発想であり、スネアを強調することによってよりグルーヴに厚みを持たせるという革新的なリズム解釈のためである。
何度かのメンバー・チェンジを経たあと、ブラックストリートは2ndアルバム『アナザー・レヴェル』(96年)、3rdアルバム『ファイナリー』(99年)をリリース。一時期解散していた時期もあったようだが、03年にはリユニオン・アルバム『レヴェルII』を発表。彼らは現在もなお、シーンに対する影響力を保ち続けている。

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