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「生音がぁ一番、エレキなんざぁもってのほか」と頑固屋で一本気なジャズ・ギタリスト。ギターでバップを最初に奏で、47年にチャーリー・パーカー(as)のレコーディングに参加。彼と互角に渡りあってからというもの、時代がどう流れようが生ギター一本さらしにまいて生きてきた(古いけど……)。シングル・ノートでメロディ弾かせりゃ、ホーンにも負けないブッとい音で、♭5th/♭9th出まくりのブルージー・バップ・フレーズを弾きまくる。コードを引かせりゃビッグバンドばりの4度がさね重厚和音でスウィングしまくり。常に正攻法でジャズに挑んできた男なのだ。
そんな彼をまわりのジャズ・メンはほっとくわけがない。51年にはオスカー・ピーターソン(p)のトリオに参加。そこでレイ・ブラウン(b)との親交も深まり、57年に名盤『ザ・ポール・ウィナーズ』を彼とドラムのシェリー・マンとのトリオで発表。ウエスト・コーストを代表するアルバムになる。70年代には、同じ道をいく仲間であるハーブ・エリス、チャーリー・バード(共にギター)とグレイト・ギターズを結成。巷のフュージョン・ブームを尻目にどこまでもアナログにこだわった。
16歳の時に出会ったチャーリー・クリスチャンを尊敬し、そのスタイルを守りつづける伝統継承主義の彼は、まだまだ“バップの生き証人”として活躍している。

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