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ボブ・ディラン「ライク・ア・ローリング・ストーン」でのオルガン・プレイも有名なアル・クーパーは、ミュージシャンとしてさまざまな可能性を見出そうとした人物だ。68年のブラッド,スウェット&ティアーズ『子供は人類の父である』(デビュー作にして、この1枚で脱退)では、シカゴ以前にブラス・ロックを呈示。また同年、マイク・ブルームフィールドと共に、ジャム・セッションのレコード化という試みを『スーパー・セッション』で実現させている。
翌69年には、ソロ・アーティストとして『アイ・スタンド・アローン』でデビュー。グッド・メロディの宝庫と呼べる作品を重ね、72年に名盤と名高い『赤心の歌』を誕生させる。サム・クックやアーネット・ピーコック、ジョン・プラインなどのカヴァー曲とオリジナル・ナンバーで構成されたこの作品は、タイトルが示す通り"自らをさらけ出した"内容だ。とくに、恋人に対する赤裸々なまでの想いを綴ったナンバー「ジョリー」「君はどこへ……」は多くのリスナーの胸に響き、大ヒットを記録している。——マイルドなヴォーカル、瑞々しい鍵盤の響き、情熱的に鳴らされるストリングス……がひとつになり、ロック/ブルース/ジャズ/ソウル/クラシックの要素が溶け合った、甘く美しいサウンドを生み出す。そんな洗練された楽曲の数々は、今なお色褪せることなく、多くの者を魅了し続けている。

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