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79年にアルバム『アクセプト』でデビューしたドイツのへヴィ・メタル・バンド。メンバーは、ウド・ダークシュナイダー(vo)、ヨルグ・フィッシャー(g)、ピーター・バルデス(b)、フランク・フリードリッヒ(dr)というラインナップだった。
その存在が知られるようになったのは、81年にリリースされた『Breaker』という3rdアルバムからだが、スコーピオンズに代表されるような、メロディを前面に押し出した叙情的なドイツのへヴィ・メタルではなく、シャキっと鋭い切れ味をみせるギターのリフを前面に押し出した、新しい感覚のものだった。ある意味で、アメリカに出現したスラッシュ・メタルと呼応する共通項も多く、アクセプトのイメージが、初期の"ジャーマン・メタル"というジャンルを生み出したといってもいいだろう。
また、ハイトーン・シャウトが主流だったヘヴィ・メタル・ヴォーカルのトレンドのなかで、ダミ声で迫力をきかせるウドの独特なヴォーカル・スタイルも、賛否両論を呼んだものの、その後のメタル・ヴォーカルにひとつの方向を与える役割を果たしている。
86年、7枚目のアルバムとなる『Russian Roulette』で本格的にアメリカ進出を図るが、好き嫌いの分かれる声質が問題となって、ウドは友好裏にアクセプトを脱退。U・D・Oを結成したウドに代わって、デイヴィッド・リースが新たに参加したものの、89年の『Eat The Heat』で解散してしまった。
その後、91年にウドが復帰して再結成——3枚のアルバムをリリースしたが、96年6月に行われた日本ツアーを最後に、ふたたび解散してしまった。
最近になって、ウドが重病であるというニュースが入ってきて、ファンを驚かせているが、その独特な音世界と存在感は、決して他のバンドに出せるものではなく、再評価の機運が高まっている。 (大野祥之)

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