草彅剛と杉野遥亮、名コンビとなる予感? ドラマ『罠の戦争』で共演する2人の不思議な爆笑トーク

 草彅剛主演の新ドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)が、いよいよ今夜1月16日よりスタートする。初回放送に向けて、1月の草彅は様々なバラエティ番組に出演。1月2日には『さんまのまんま新春SP』で明石家さんまと7年ぶりに、そして1月7日には『おかべろ!』(ともに同局)にてナインティナイン岡村隆史と6年ぶりに共演を果たしたことも大きな話題となった。

 ギターを奏でたり、ダンスを踊ったり……たとえ久しぶりの再会だったとしても、草彅の放つ朗らかな空気感にたちまち心の距離が縮まる。その感覚は『罠の戦争』の現場でも同じなのではないだろうか。『罠の戦争』は、『銭の戦争』(2015年)、『嘘の戦争』(2017年)に続く“戦争シリーズ”第3弾。制作スタッフが再集結して、全く別のストーリーをシリーズものとして作るという流れも、草彅剛という俳優が持つ人を引きつける力があってこそだろう。

 相次ぐ番組出演のなかでも特に印象的だったのは『グータンヌーボ2スペシャル』(フジテレビ系・1月9日放送)に登場した草彅の言葉だ。今回のドラマについて「今回久しぶりのドラマで、なんか初心に帰って。カンテレさんでドラマの主役を最初にしたとき、『いいひと。』(1997年)っていうドラマで。そのとき僕23歳くらいだから。そのときのスタッフの人が今の監督なのよ。だから感動的っていうか。毎日起きるたびに“ああ、今日も撮影行くんだな”って」と清々しい笑顔と共に、今作に向けた心持ちを語っていた。

 芸歴35年を超え、様々なドラマや舞台作品の主演を務めてきた草彅。数多くの賞を受賞し、映画『ミッドナイトスワン』では、ついに『第44回日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞を手にした。それでも、これほど新鮮な気持ちで作品に向き合うことができる。「それってすごい幸せなことだなって思うんですよ」「(次の作品ができる保証がないなかで)また撮影できてるのが嬉しいのよ」と、まるで少年のようにキラキラと瞳を輝かせる。

 そんな草彅の言動を受けて、MCの満島真之介が「そういう思いで真ん中(主役)がいるってすげぇいいよね」と話を振ったのは、『嘘の戦争』に続いて『罠の戦争』にも出演することになった杉野遥亮だ。「そうです」と同意した杉野だが、ここでちょっと言葉が詰まる。

 「だから僕もアレです……“いいなぁ”って思ってますよ」といろいろ言葉を探した結果、草彅の現場の雰囲気を褒めようとしたのに、どこか自分自身がいい感じというようなニュアンスのコメントになってしまう。これには草彅も思わず「杉野くん、いいよ」と返してしまい、慌てて杉野が「違う、違う、違う、違う。いいのは僕がじゃなくて……(笑)」と訂正するなど、2人がすれ違ってしまうトークが面白かった。

 そう、このスペシャルで新たに見えてきたのが、草彅と杉野が名コンビとなる予感だ。『嘘の戦争』のときには一緒のシーンはなく、打ち上げでその姿を確認した程度の接点だったが、今作では草彅扮する議員秘書・鷲津亨のもとで、秘書見習いの蛯沢眞人を演じるという杉野。共演シーンが多いことから、現場でも健康管理の話や好きな食べ物の話をしているようなのだ。

 続けて草彅は杉野から「好きな食べ物はラーメンって言ってさ、次の日に“すみません、僕実はラーメンあんまり好きじゃなかったです”って。何? なに〜?」とマイペースな発言に翻弄されたのだと明かす。長年、草彅もなかなかの自由キャラで通ってきた一人だ。今回も登場するやいなや「開け! グータンヌーボ!」と思うままに独り言を披露して、モニタリングする長谷川京子から「目が離せない」と言わしめたほど。だが、そんな草彅の調子をも乱す杉野というルーキーの誕生にスタジオからも注目が集まる。

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