Stray Kids、SEVENTEENら来日公演ラッシュ、BIGBANGの4年ぶりカムバックも K-POPボーイズグループシーンの2022年

K-POPボーイズグループシーンの2022年

 早いもので2022年も残りわずかとなった。嬉しいことに、この1年でかなりコロナ禍前のK-POPシーンが戻ってきたのではないだろうか。韓国の音楽番組は有観客での事前収録を再開し、多くのグループは世界各地で対面公演を開催している。もちろんその筆頭としてBTSの名前は欠かせないが、それ以外にも多くのグループが活躍中だ。

 そんな2022年を振り返るべく、今回は「ボーイズグループ」に焦点を当て、特徴的な4つのトピックを見ていこう。

SUPER JUNIOR、Stray Kids、SEVENTEEN…久々の来日公演ラッシュ

 大規模会場での公演の先陣を切ったのは、11月にデビュー17周年を迎えたSUPER JUNIORだ。4月2日〜4日にさいたまスーパーアリーナでスペシャルイベントを開催。K-POPグループ久々の来日公演かつ、SUPER JUNIORらしいライブパフォーマンスとトークで会場を盛り上げた。

 彼らを皮切りに来日公演ラッシュが訪れる。東方神起、iKONなどキャリアのあるグループはもちろん、第4世代の来日も相次いだ。彼らの多くは、活動のほとんどをコロナ禍とともにしていたため、今回が日本デビュー後初の来日公演となったグループも目立つ。例えばStray Kids。彼らは、日本デビュー前の2019年12月に東京・国立代々木競技場第一体育館でショーケースを開催したが、その後2020年3月と8月に予定していた公演は惜しくも中止に。しかし、今年ついに6月〜7月に全6公演を完走し、6万人を熱狂させた。

 そして忘れてはいけないのが、NCT 127とSEVENTEENの3都市(東京・大阪・名古屋)ドームツアーだろう。特にSEVENTEENは、2020年に予定していた全8公演が中止となったため、2年半越し、念願の開催である。6公演で計27万人の観客を動員し、CARAT(SEVENTEENのファン)と感動を分かち合った。

 また、グループだけではなくソロでの来日も活発に行われた。印象に残るのが来年デビュー15周年を迎えるSHINee。リーダーのオンユ(ONEW)は日本で初となるソロツアー、キー(KEY)はソロライブを2公演、先日ソロデビューを果たしたミンホ(MINHO)はファンミーティングを4公演開催した。来年は、末っ子のテミン(TAEMIN)が除隊予定のため、2年ぶりの完全体でのカムバックが期待される。

 年明けも、立て続けにENHYPEN、TREASURE、NCT DREAM、Stray Kids、SUPER JUNIORのドーム公演が予定されており、今後も来日公演は盛り上がりを見せていくだろう。

BIGBANGが4年ぶりカムバック

 デビュー16周年を迎えたBIGBANGが4年ぶりに新曲「春夏秋冬(Still Life)」をリリースしたことも、2022年の振り返りには欠かせない。

BIGBANG - '봄여름가을겨울 (Still Life)' M/V

 音源公開からたった半日で韓国国内主要音源チャートで1位を席巻したことからも、その注目の高さがうかがえる。特に、MelOnのユニークリスナーは1日で90万を超えており、レジェンドの帰還を誰もが待ち望んでいたように感じる。

 そして人気は国内にとどまらない。同曲は「Billboard Global Excl. U.S」と「Billboard Global 200」で3位と9位となり、世界からの熱い人気も証明(※1)。また、先日の『2022 MAMA AWARDS』では、ベストボーカルパフォーマンス賞 グループ部門を獲得し、2022年の有終の美を飾った。

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