Hey! Say! JUMP、八乙女光の居場所を守ったメンバー愛 ラジオからも伝わった15周年を迎えて深まる絆

 Hey! Say! JUMPが11月14日にCDデビュー15周年を迎えた。大きな節目となるこの日に向けて、メンバーとファンが心待ちにしていたことがある。それは、突発性難聴の治療に専念してきた八乙女光の復帰だ。

 八乙女といえば、Hey! Say! JUMPをいつも明るく盛り上げていたグループのムードメーカー。歌唱シーンではラップパートを多く手掛け、バンド演奏ではベースを担当。楽曲作りにも精力的に取り組んできた。さらにイラストを得意とし、メンバーをイメージして作られたオリジナルキャラクターを考案したことも。ポップでファニーな人柄に加えて、クールでエネルギッシュな職人気質な顔を併せ持ち、器用な立ち回りでファンを楽しませてくれるような人だ。

 そんな彼が左耳の耳鳴りやめまいなどの不調を訴え「記念すべき日に戻ることを目標に」と11月の復帰を目指して活動休止を発表したのが、今年1月末のこと。それから約10カ月。ついに、11月12日放送のラジオ『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)で伊野尾慧の口から「なんと、八乙女光さんが帰ってきます!」と嬉しい報告があったのだ。この日、同番組では「今夜は“わちゃわちゃ”15周年スペシャル」と題して、3時間の生放送を実施。八乙女が活動休止中に1人でこの番組を守り続けてきた伊野尾に加えて、薮宏太、有岡大貴、知念侑李が駆けつけ、NHKのスタジオから初の4人体制でオンエアとなった。復帰の知らせを聞いて、さっそくリスナーから「おかえり」と喜びの声が寄せられると、自然とメンバーの声も弾んで聞こえる。なかでもジャニーズJr.時代から同じユニットで活動するなど、最も長い付き合いのある薮は「何より帰ってくることが一番うれしいですし、久々のみなさんの前に登場となるので、光のことだからちょっと緊張してるんじゃないかな」と笑いを交えて心境を語った。自分自身の思いと同時に八乙女の心持ちまで察するなんて、「さすが“やぶひか”コンビ」と言いたくなるコメントだ。

 さらに「ファンの子が一番ずっと待っていてくれたと思うので、光のファンもJUMPのファンもありがとうございます」と改めてファンへの感謝を述べた。すでに、八乙女は復帰にむけて打ち合わせに参加するなど舞台裏では少しずつ動き始めているという。有岡はファンが持つ八乙女のイメージと変わらない姿でメンバーと顔を合わせていると伝え、「間はちょっと空いたけれどもね、元気そうで楽しそうな光くんを、僕たちは知ってるけど、早くみなさんにもお見せできることが楽しみですね」と嬉しそうに続けた。また有岡は八乙女と『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)でも火曜レギュラーとして出演。八乙女が休んでいる間、有岡がその空席を感じさせまいと奮闘してきたことはもちろん、伊野尾や知念をはじめとしたメンバーが交代で出演してきた。

 メンバーもそれぞれのレギュラー番組を抱えて忙しい日々を過ごしているHey! Say! JUMP。加えて、15周年ライブの準備も進んでいることだろう。そんな多忙なスケジュールをこなしながらも、当然のようにメンバーが笑顔で八乙女の席を守ってきたのだ。「つなぎましたからね〜」(知念)、「ようやく本家が帰ってきてよかったですよ。機会があれば、この代打2人と一緒にロケに行きたいですね」(伊野尾)なんて余裕さえ感じさせる口ぶりに頼もしさを感じた。

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