関ジャニ∞メンバー分析 第5回:安田章大、マルチな才能に溢れる表現者 並々ならぬ覚悟から覗かせる慈愛の心

 デビュー18周年を記念したスタジアムライブに続いて、冬にはドームツアー 『18祭』を開催する関ジャニ∞。歩みを止めることなくeighter(関ジャニ∞ファンの総称)に寄り添い続け、アイドルとして第一線で活躍する5人の魅力に触れる。最終回は安田章大。

マルチな才能と卓越した表現力の持ち主

 安田章大は、現在の関ジャニ∞のメインボーカル、リードギターを主に担うテクニカルな面に加え、ダンスに作詞作曲、時には役者やファッショニスタとして、さらにアートの分野でも才能を発揮するマルチアーティストである。1997年にジャニーズ事務所に入所し、同期にはメンバーの大倉忠義や丸山隆平がいる。ジャニーズJr.時代からバンドスタイルのユニットでギターを担当し、2004年に関ジャニ∞としてCDデビューしてからも、アイドルでありながら本格的なバンドスタイルを追求していくグループに欠かせない存在となった。作詞や作曲を手がけることも多く、「Snow White」のような繊細な楽曲からダンサブルな「Dye D?」など、そのジャンルは多岐にわたる。他にも映画『スパイダーマン:ホームカミング』日本語吹替版の主題歌「Never Say Never」では作詞作曲、「Black of night」では作詞作曲のみならず振り付けなど全面プロデュースを手がけている。

 ボーカリストとしての安田に着目すると、音域が広くリズム感に優れており、高い歌唱力の持ち主だ。さらに特筆すべきは卓越した表現力で、現在の5人体制となって初のシングル曲「友よ」の歌い出ししかり、「象」「オモイダマ」といった楽曲での安田の歌声は、目を閉じて聴いても情景が伝わってくるようだ。メンバーとのハモりでは、相手によって声質を意識的に変えて印象的なハーモニーを響かせ、楽曲によっては1歩後ろに下がり、他のメンバーのパートを際立たせているように感じる。ソロ曲「アイライロ」「わたし鏡」などのアコースティックギターによる叙情的な楽曲での表現力も素晴らしい。

関ジャニ∞ - 友よ [Official Music Video] YouTube ver.
関ジャニ∞ - 象 (from KANJANI’S Re:LIVE 8BEAT)

 また、デビュー以前から卓越したダンステクニックを披露していた安田。激しいダンスを伴う坂本昌行のソロ曲「Shelter」でも見事なパフォーマンスを見せていたことが記憶に残っている。安田のダンスは所謂“キメ”と“軸”に優れた正確さが特徴で、全身を使ってダイナミックに表現。アルバム『8BEAT』完全生産限定盤収録で自身が作詞作曲も担当しているソロ曲「9」のMVでも、力強さとしなやかさを併せ持つダンスを見ることができる。

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