男性VTuberグループ「ホロスターズ」に集まる視線 夕刻ロベルや律可らの人気、海外向け新ユニットデビューも

 YouTubeの累計チャンネル登録者数が今や6,000万人を超える人気VTuber事務所「ホロライブプロダクション」。ホロライブといえば女性VTuberグループとして有名だが、所属する男性VTuberグループ「ホロスターズ」も夕刻ロベルや律可、影山シエンなど多数の登録者を擁するVTuberが所属し、7月18日には英語圏向け新規VTuberグループ「ホロスターズEnglish」を立ち上げ、新ユニット「TEMPUS(テンパス)」のデビューが決定するなど、今世界中から注目を集めている。

夕刻ロベル

【オリジナル楽曲】POP-TALK / 夕刻ロベル【HOLOSTARS】

 ホロスターズで最多登録者数26万4000人(7月現在)を誇る夕刻ロベルは、2019年12月4日にホロスターズ2期生としてデビュー。隠れ家的BAR「ROBEL(ロベル)」のマスターで、お店の開店前や空いている時に配信を行っている。内容は雑談が中心で、クールな見た目とは裏腹に、コテコテの関西弁で明るく軽快に喋くるトーク力が多くの人を魅了。また海外からのコメントのミームを勘違いして返答したことから、海外ファンから息子(winning son)という愛称で愛され、コメント欄は英語が多く並んでいるのも特徴的だ。その類まれなるトーク力で、声優の小野友樹と共に『小野友樹と夕刻ロベルのへんならじお』(文化放送 超!A&G+)のパーソナリティに抜擢。歌に関しては、浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」やSUPER BEAVER「らしさ」のカバーなど普段の声質とは異なる美しくも親しみを感じる歌声を披露し、初のオリジナル曲「POP-TALK」もマスターらしさあふれる温かさに包まれた軽快な楽曲になった。

あゝオオサカdreamin'night / どついたれ本舗【Covered by 夕刻ロベル・岸堂天真・アステル】

 また、同期のアステル・レダ、岸堂天真とのユニット「SunTempo」では、100万回再生を突破したどついたれ本舗「あゝオオサカdreamin'night」のカバーで、普段の関西弁を前面に押し出したラップを聴かせた。そのほか、矢島美容室「ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-」を完コピするなど、ユニットでは遊び心ある歌声を聴かせ、海外ファンも楽しめるキャッチーな楽曲を提供している印象だ。

律可

#1【THE RIKKA TONE】 I LOVE... /Official髭男dism covered by 律可

 ホロスターズで音楽面に強いのが、1期生の律可。運営元のカバー株式会社が開発した“ホロロイド”というバーチャルロボシンガーで、ホロスターズ1期生のシークレット枠として2019年10月にデビュー。弾き語りを中心に、ゲーム実況や雑談をする配信内容で、普段は穏やかな声で時折ポンコツな姿を見せるが、ギターを持てば「音楽モード」へと切り替わり、伸びやかでパワフルな歌声を聴かせるギャップが魅力。弾き語り配信や、「THE FIRST TAKE」オマージュシリーズの「THE RIKKA TONE」では、Official髭男dism「I LOVE…」やヨルシカ「花に亡霊」など、ピアノの旋律に合わせたハイトーンボイスを聴かせていたり、ゲストとの生セッション企画「RiTunes Labo」はVTuberだけではなく、シンガーソングライター 瀧川ありさといったジャンルや属性を飛び越えてセッションを行なっている。

Re:Hello world / 律可【オリジナルMV】

 オリジナル曲「Re:Hello world」では作詞作曲も手掛け、彼の歌うことへの想いが凝縮された歌詞を通じて、音楽の楽しさをリスナーに届けている。また、ホロスターズ1期生の奏手イヅルとのギター弾き語りユニット「RIZNote」としても活動し、absorb「桜ノ雨」やHoneyWorks「ロメオ」など様々なジャンルの楽曲をカバー。歌声のオリジナリティが確立している奏手に対し、律可が曲ごとに合わせた絶妙なハーモニーを聴かせる、ホロスターズの最強音楽ディオだ。

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