HKT48 矢吹奈子、宮脇咲良から継承されるエースの座 AKB48ファンから単独センターまで上り詰めた“天才”のアイドル人生

 HKT48の矢吹奈子が6月18日に21回目の誕生日を迎える。

 2021年4月でIZ*ONEとしての活動を終え、同年6月26日に20歳のバースデーを祝う『生誕祭』で約3年ぶりにHKT48の劇場公演に復帰。それからの1年は、矢吹にとって大きな飛躍を遂げたものとなった。

 2021年12月リリースのHKT48のアルバム『アウトスタンディング』リード曲「突然 Do love me!」でセンターをつとめ、さらに6月22日発売の15thシングル『ビーサンはなぜなくなるのか?』では、シングル表題曲で初めて単独センターを担当。矢吹とのコンビ・なこみくとして知られる田中美久も、雑誌『BUBKA』2022年7月号(白夜書房)で「IZ*ONEで学んだことをHKT48に持ち込んでくれました。昔からダンスは上手だったけど、セクシーなダンスもできるようになってて。勉強になることだらけです」と話すほど、矢吹の成長は著しいものがある。今回は、そんな彼女がどんな道のりでここまでたどり着いたのかをおさらいしたい。

指原莉乃の“スカウト”でHKT48入り

 0歳のころから子役として芸能界で活動していた矢吹がHKT48に加入したのが、2013年。3期生オーディションに合格し、同年11月にお披露目された。

 彼女を語る上で欠かせないのが、小学生時のエピソードである。AKB48の握手会のとき、同グループに当時在籍していた指原莉乃から「AKB48に入ってよ。絶対に入れるから」と声をかけられたというのだ。矢吹は、書籍『HKT48成長記 腐ったら負け』(2015年/角川春樹事務所)のなかで「その時はまだ小3か小4ぐらいで。まだ入れないし、好きで応援したかっただけだから別に何も思ってなかったんです」と真に受けなかったそうだ。しかし指原は、HKT48に移籍してからも握手会にやってきた矢吹に「入ってよ」と再び誘った。そして母親から「絶対に受からないけど、受けてみる?」と3期生オーディションに応募したところ、見事合格を果たした。

 東京から福岡へ引越し、HKT48の一員として活動することになった矢吹。加入当時は12歳で、身長は138cm。指原が“スカウト”した逸材は、お披露目から1週間も経たずしてAKB48の34thシングルType Hに収録された「ウインクは3回」のセンターに抜擢。さらに翌年3月発売のHKT48 3rdシングル曲「桜、みんなで食べた」でも選抜入り。この超スピード出世は、AKB48グループの歴史のなかでも“伝説”のひとつではないだろうか。そんな矢吹は、同期の田中とともに「天才」と呼ばれた。

 2016年には『AKB48 45thシングル選抜総選挙』で28位にランクイン。しかし2017年、彼女は視線を海外へ向けることに。4月から8月まで日韓合同のオーディション番組『PRODUCE 48』に参加したのだ。

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