アソビシステム発アイドルグループ FRUITS ZIPPER、TikTok話題曲がバイラル好調 “KAWAII”無敵ぶりを発揮するプロ集団

参照:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2022-06-09

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの6月9日付のTOP10は以下の通り。

1位:ケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」
2位:LIL LEAGUE「Rollah Coaster」
3位:FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」
4位:有華「Partner」
5位:Stephen Sanchez「Until I Found You」
6位:YOAKE「ねぇ」
7位:ケニー・ロギンス「Danger Zone - From "Top Gun" Original Soundtrack」
8位:AJR「World’s Smallest Violin」
9位:さとうもか「melt bitter」
10位:Duke & Jones, Louis Theroux「Jiggle Jiggle」

 今回は3位にランクインしたFRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」を取り上げる。

 FRUITS ZIPPERは、クールジャパンの象徴とも言えるきゃりーぱみゅぱみゅや、日本屈指のサウンドクリエイター 中田ヤスタカ、その中田が率いるユニット CAPSULE、Hey! Say! JUMPのシングル曲「ネガティブファイター」の振り付けを担当したことでも知られる新しい学校のリーダーズなどが所属するアソビシステムが手掛ける、世界に向けてアイドル文化を発信する新プロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した新グループである。メンバーは7人。HKT48やピンク・ベイビーズの元メンバー、『天才てれびくん』(NHK Eテレ)元てれび戦士などに加え、出身がドイツというメンバーもいて、なかなかの個性派揃いだが、楽曲、ファッション、ダンス、メンバーのTikTok動画など、彼女たちが発信するファクターは、とことん“KAWAII”。この統一感のある世界観を見ていると、メンバーそれぞれがコンセプトをしっかり理解している“KAWAII”のプロ集団である。アソビシステムが、きゃりーぱみゅぱみゅのデビュー以降掲げて来たひとつのコンセプト「原宿から世界へKAWAIIを伝える」という意味をしっかり把握し、令和版にバージョンアップした“NEW KAWAII”を提示している。

 2022年4月10日にはFRUITS ZIPPERの初楽曲となる「君の明るい未来を追いかけて」をデジタルリリース。4月29日には、2ndシングル「わたしの一番かわいいところ」を、5月20日に3rdシングル「完璧主義で☆」をデジタルリリースと、ハイペースで“KAWAII”を発信し続けている。デビューから間もないが、グループのオフィシャルYouTubeにアップされている同曲の「BEHIND THE SCENES ver.」のコメント欄は、彼女たちの“KAWAII”に対する称賛のコメントが目立つ。動画自体の視聴回数はまだ多くないものの、すでに熱心なファンを獲得していること、今後認知度があがるにつれファンが増えることを想像させるに十分な熱量が感じられる。

FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ - Watashino Ichiban Kawaii Tokoro」BEHIND THE SCENES ver.

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