BE:FIRSTとINIの共演で見えたそれぞれの特色 ボーイズグループシーンを高め合う関係性

 BE:FIRSTの冠番組『BE:FIRST TV』(日本テレビ系)5月28日放送回にINIがゲスト出演した。同じ日にデビューした2組の地上波初コラボとあり、放送前からかなり注目度が高く、放送当日も「BEFIRSTTV」や「Rocketeer」、「INIさん」など多くのワードがTwitterのトレンド入りを果たしていた。

 BE:FIRSTとINIはこれまで『JFN EARTHDAY SPECIAL TO THE FUTURE From INI』や、それぞれがパーソナリティを務めるラジオ番組『SPARK』(J-WAVE)、『From INI』(JFN系)などで度々共演してきた。だが、今回のようにより多くの人の目に触れる地上波番組で実現したことは、ボーイズグループシーンにおいて大きな一歩となったのではないだろうか。そして共演が実現したからこそ、それぞれのグループの良さもよく見えていた。

 BE:FIRSTは自分たちの冠番組ということもあり、番組冒頭からリラックスした様子。INIの「Log in to us」ポーズをSOTA、RYUHEI、JUNONが真似するなど、盛り上げようとするおもてなしの精神もしっかり見えていた。さらに、トークコーナーではBE:FIRSTらしいパフォーマンスに対する貪欲さも。例えばINIへの質問の内容。「ダンス練習の秘密を教えてください」(SHUNTO)、「大人数で大変なことを教えてください。共通して揃えるために(どうしているのか)」(RYUHEI)、「ダンスは誰に合わせているのか」(SOTA)など、パフォーマンスに関する質問が多く、学ぼうとする姿勢を見せていた。「さまざまなカルチャーを体験し、その真髄を学んでいく」という趣旨の同番組にもピッタリだ。そして、やはりパフォーマンスも秀逸だ。この日はINIのデビュー曲「Rocketeer」をBE:FIRSTがカバー。RYOKIやSOTAがラップにオリジナリティを加えるなど、メンバーそれぞれが歌い方や振りに個性を反映しており、BE:FIRSTらしさがたっぷりで、INIのパフォーマンスとの違いも楽しめた。

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