SixTONES、デジタルを味方に切り拓いてきた道のり 積み重ねてきた時間がパフォーマンスや歌の説得力に

 2015年5月1日、シアタークリエにて、ジャニーズJr.だったジェシー、京本大我、松村北斗、田中樹、髙地優吾、森本慎太郎の6人が、ファンの前にいた。グループ名は、「6つの原石」「6つの音」を意味するSixTONES。

 現在、2枚目のアルバム『CITY』を携えてアリーナツアー『Feel da CITY』を開催中の彼ら。結成日に寄せて、SixTONESの軌跡を振り返り、その魅力に迫りたい。

豊かな音楽性で放つ独自の存在感

 ジャニーズのデビュー曲としては異質のバラード曲「Imitation Rain」で2020年1月にデビューしたSixTONES。「Imitation Rain」はYOSHIKI(X JAPAN)、5thシングル曲「マスカラ」は常田大希(King Gnu/millennium parade)が提供したことも話題を呼んだ。「マスカラ」のカップリング曲は、ボカロPのくじらが手がけた「フィギュア」。ジャニーズとしては異例のメンバーが一切登場しないアニメーションのMVを公開し、驚きの声が上がった。

 2022年1月1日には、アーティストが一発録りパフォーマンスを見せるYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にジャニーズから初登場。弦楽器とピアノの生演奏をバックにしっとりと歌い上げ、ファンだけではなく多くの人に「SixTONESといえば歌」のイメージを届ける機会となった。

SixTONES – Imitation Rain / THE FIRST TAKE

 また、最近では4月23日放送の『題名のない音楽会』(テレビ朝日系/BS朝日)に出演。出光興産の企業CMに起用されたバラード曲「Lifetime」と「Everlasting」を含む4曲を、オーケストラとともに披露するなど、新たな角度からのコラボレーションを見せている。筆者の周りでも「SixTONESのことはよく知らないけど出光の曲は好き」との声を聞くなど、楽曲の魅力が幅広い層へ届いているのを感じる。デビュー3年目ながら、多彩な彼らの楽曲やパフォーマンスには、“SixTONESらしさ”が確立されつつあるように見える。ところが、ここに至るまで決して順風満帆ではなかった。

結成からデビューまで、デジタルを味方に道を切り拓いた6人

 SixTONESを結成する前の2012年、当時ジャニーズJr.だった6人はドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)へ出演した。以降「バカレア組」として撮影、雑誌、ライブなど活動をともにすることが増え人気を伸ばしていたものの、自然消滅的に6人での活動が減っていく。

「やっぱりこの6人で歌いたい」

 ジェシーの働きかけによって、2015年にSixTONESを正式に結成した。その後、オリジナル曲を持ち、幅広い活躍を見せるようになる。しかし、メンバーの多くがジャニーズに入って10年がたち、20代になり、これからのキャリアに思うところもあったのだろう。 後に、メンバー全員が「辞めることを考えたことがある」「SixTONESが最後のチャンスだと思っていた」と口にしている。

 そんな彼らに転機が訪れる。2018年3月、ジャニーズ事務所で初の公式Youtubeチャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」がスタートした。 その反響は大きく、SixTONESが半年後にはYouTubeが世界各地で行っている「YouTubeアーティストプロモ」キャンペーンに日本で初めて抜擢されたのだ。

SixTONES : ジャニーズをデジタルに放つ新世代。

 キャンペーンに伴い、デビュー前のジャニーズJr.ながら、オリジナル曲「JAPONICA STYLE」のMVを発表した。キャンペーンをドッキリかと疑う姿、汐留駅に掲示された巨大ポスターをはしゃぎつつ感慨深げに眺める姿などは、今も彼らのYouTubeチャンネルで見ることができる。こうした軌跡は新しくファンになった人へも刺さる。デジタルを使い歩みを進めてきたSixTONESにとって、大きな強みだろう。

SixTONES – JAPONICA STYLE



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