SixTONES 松村北斗、『恋マジ』柊磨や『ホリック xxxHOLiC』百目鬼で見せるミステリアスな魅力 内側から溢れる深みと重み

 現在、月曜夜10時から放送中の“恋マジ”こと『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)に、フレンチビストロ「サリュー」のギャルソン兼見習い・長峰柊磨役で出演しているSixTONESの松村北斗。本作に加えて、4月29日公開の映画『ホリック xxxHOLiC』にも百目鬼静役として出演と、俳優として着実に出演作品を積み重ねている。

 “稔さん”として注目を集めた連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)では、地元で名を馳せる雉真繊維の跡取り息子・雉真稔役を演じた。勤勉で誠実、礼儀正しい好青年……誰の目にもそう映ったであろう説得力のある演技をみせた。“稔さん”熱が冷めやらぬ間に、月10ドラマに映画と今期は少々ミステリアスな役柄で魅了する。

『恋なんて、本気でやってどうするの?』<予告60秒>

 “恋マジ”では、第1話の登場から目を引いた柊磨。主人公の桜沢純(広瀬アリス)が「サリュー」に来店し、声をかけたのが大きなマスク姿の柊磨だ。清潔感がある白シャツにくすみパープルのエプロン姿で颯爽と接客をこなす。リネン素材と思しき素材の柔らかさが、本格フレンチをカジュアルダウンしたビストロに相応しい雰囲気。ここまではスマートな店員像だったがーー。

 顔の3分の2を覆うほどのマスクは、彼なりの女性の心を掴むアイテム。いわゆるチャラ男かと思えば、「おお!完食」と空になった皿を持って屈託のない笑顔をみせる。柊磨の性格や本心が掴めそうで掴めないのだ。

 別日、女子会のあと、酒が回り足元がフラフラする純を支えた柊磨。「やすらぎや小さな幸せを感じていただくのが僕の仕事」と、ここまではスマートな店員だが、「僕で良かったらお役に立ちますよ。どうしても独りじゃいられないってとき、呼んで下されば……」と、いくつもの意味が浮かび、相手を惑わす言葉を放つ。純は断るのだが、そんな彼女の後ろ姿を追った時の柊磨の表情が引き付ける。

 純が傷心でやってきた時も、客の話を聞きすぎだと訴える純の言葉に動じることなく、誇らしげに料理を紹介。自信と余裕を感じられる柊磨は「もう一口」と勧めたり、純の手を引いて抱きしめたり。腰に手を回し首や髪にも手を添えた仕草は、まるでたまごと牛乳で優しく包むパン・ペルデュのよう。直接的な言葉はないものの、どこか慣れた様子で少しずつ自分の世界へと誘う。柊磨との急展開を振り切って店を出た純。横断歩道を渡って帰路を進み始めたものの転んでしまう。その躓きが引き金になり後ろを振り返ると、道の反対側には柊磨の姿が。純は来た道を戻り、再び横断歩道を渡って柊磨の胸で声をあげて泣いた。

 第1話の冒頭、「私は独りがいい、独りでいい」と言っていた純。自分が選んだ道を進んでいたはずが、横断歩道を渡って純から柊磨に駆け寄ったシーンは、2人の人生が交わることを意味するかのようだ。第2話では同窓会終わりに店員としてタクシーを拾ってあげた柊磨。直接的な言葉はなく、感情を表情から読み取るしかないのだが、これが複雑で妙にリアルだった。ともするとただの軽い男に見えてしまいそうだが、過去を想像させる重みと深みがある演技だ。「人に期待しすぎ」と刹那的な行動の裏側にある柊磨の思いや人物が、お試しの恋愛を通してどう描かれていくのか。



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