INI 藤牧京介&髙塚大夢、『CDTVライブ!ライブ!』名曲カバーも話題 卓越した表現力と技術によるハーモニー

 4月18日に放送された『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)に11人組ボーイズグループ、INIが出演した。同番組では、4月20日リリースの2ndシングル『I』収録の活動曲「CALL 119」をフルサイズで披露し、迫力あるパフォーマンスで魅了した。さらに髙塚大夢と藤牧京介は「名曲ライブ!ライブ!」でDREAMS COME TRUEの「何度でも」をカバー。どちらがメロディラインを歌っても、ハモりに回っても、紡ぎ出されるハーモニーは美しく、かつそれぞれの持ち味を最大限活かしたパフォーマンスになっていた。ちなみに2月7日の放送では、藤牧と尾崎匠海がDREAMS COME TRUEの「未来予想図Ⅱ」をカバーして、大反響を生んでいた。そこで今回は藤牧、尾崎の美しいハーモニーに続く、藤牧と髙塚の声の相性について考えてみたい。

#6 ハイライト 清水翔太『花束のかわりにメロディーを』

 藤牧の歌声は、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(GYAO!/TBS系)の放送中から注目を集めていた。キャッチコピーも“国民が恋したパーフェクトボイス”と歌にフォーカスしたものになっており、ポジションバトル課題曲「花束のかわりにメロディーを」(清水翔太)のYouTube動画は急上昇ランキング1位にもなったほど。そんな藤牧の歌声は包み込むようなあたたかさを含みつつ、一度聴いたら忘れられない個性も持っている。さらに声に強い芯があり、低音から高音まで揺らぐことが一切ないまさにパーフェクトボイスだ。また日本語の発音もクリアで聴き心地抜群という点も特筆しておきたい。デビュー後は活動曲として「Rocketeer」、「CALL 119」とラップの印象が強い楽曲が続いているためか、声のバリエーションがどんどん広がっているようにも感じる。

INI『CALL 119』 MV

 髙塚の歌声の特徴は、言わずもがな突き抜けるハイトーンボイスだろう。ハイトーンボイスといえばJO1・河野純喜も高音を得意とするボーカリストだが、髙塚は声帯の形によるところなのか、より女声に近い声質と言える。ここまでの高音を発せられるアーティストは珍しいのではないだろうか。そんな彼の歌声はINIのトレードマークのようになっており、「Rocketeer」でもハイトーンボイスを響かせていきた。一方で「CALL 119」ではサビ前の部分などでこれまでにない声色を披露し、引き出しの多さを見せている。さらに、大学時代のアカペラ経験を活かした美しいハモリや、正確なピッチなどまだまだ武器が多いメンバーである。

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