『Hello! Project ひなフェス 2022』モー娘。'22、アンジュルム、Juice=Juiceら総出演 OCHA NORMAとハローキティコラボも

 ハロー!プロジェクト所属グループが総出演する春の恒例イベント『Hello! Project ひなフェス 2022』が、4月2日から3日にかけて千葉・幕張メッセ国際展示場ホール1・2にて開催。モーニング娘。'22、アンジュルム、Juice=Juice、つばきファクトリー&BEYOOOOONDSをそれぞれフィーチャーした計4公演が行われたうち、ここでは初日の昼公演『Juice=Juiceプレミアム』の模様をレポートする。

 なお、モーニング娘。'22の加賀楓およびJuice=Juiceの有澤一華は新型コロナウイルス感染が確認されたことにより両日とも休演となっている。

Juice=Juice
Juice=Juice

 客電が落とされ、オープニングSEが会場に鳴り響く中、まずステージに登場したのは本公演のホストを担うJuice=Juiceだ。前述の通り有澤を欠く形で8人体制でのパフォーマンスを余儀なくされたが、「一華の分までパワーを出せるようにがんばりたい」との入江里咲の宣言通り、不安をまったく感じさせないパワフルなステージを展開していく。

 アッパーなダンスナンバー「Borderline」で口火が切られると、メインステージから客席後方のサブステージ、その間をつなぐロングストロークの花道と、メンバーたちは場内を縦横無尽に行き来しながら「TOKYOグライダー」「KEEP ON 上昇志向!!」とハイテンションな楽曲を続けざまに投下。集まった約5000人のファンはコロナ対策のため声を出すことも席から立ち上がることもかなわなかったが、ペンライトや拍手などを駆使することで高ぶる思いを精いっぱいステージ上へ届け続けていた。

OCHA NORMA
OCHA NORMA

 3曲を歌い終えたJuice=Juiceメンバーが一旦ステージをあとにすると、ハロプロ研修生による「色とりどり伸びよ!!」のフレッシュなパフォーマンスを挟み、昨年結成されたばかりの新グループ・OCHA NORMAが登場。「恋のクラウチングスタート」と「ラーメン大好き小泉さんの唄」を元気いっぱいに畳み掛けたかと思うと、おもむろに斉藤円香が「ここでスペシャルゲストをお呼びしたいと思います」と告げる。メンバー10人が声を揃えて「キティちゃーん!」と呼びかけると、ライトブルーのセーラー服とリボン付きブーツに身を包んだハローキティが手を振りながら舞台袖から姿を現したのだった。

キティちゃん×OCHA NORMA

 ステージ中央に陣取り、「今日はこんなに大きな会場で歌えるなんて、夢みたいでーす!」と無邪気に喜びを表明するハローキティ。あまりにも突然の出来事に、客席の大多数は事態を把握しきれていない様子だ。その戸惑いムードを感じ取ってか、すかさず石栗奏美から「このたびハローキティとハロー!プロジェクトのコラボ曲ができました。今年の『ひなフェス』で初披露です!」との説明がなされる。さらにその楽曲がつんく♂による書き下ろしであることが明かされると、会場はようやく納得と歓迎の大きな拍手に包まれた。

 そして、そのコラボ楽曲「Hello! 生まれた意味がきっとある」のパフォーマンスがスタート。ハローキティがメインボーカルを務め、OCHA NORMAがダンスとコーラスで脇を固めた。楽曲はひたすら前向きな言葉が紡がれ続けるキュートで明るい四つ打ちエレクトロポップに仕上がっており、低年齢層にも好まれそうな王道アイドルソングと言える1曲だ。これを見事なキレのダンスとラブリーなボーカルで完璧に表現してみせたハローキティ。圧巻のパフォーマンスでオーディエンスに強烈なインパクトを残し、軽やかにステージをあとにした。

 驚愕混じりの興奮が冷めやらぬ中、アンジュルムおよびBEYOOOOONDSのステージを経てコンサートは『ひなフェス』恒例のシャッフルユニットコーナーへ突入した。ソロ、デュオ、トリオの計3組を構成するメンバーが事前の抽選会によって無作為に決められる本企画では、野中美希(モーニング娘。'22)がソロでモーニング娘。「3, 2, 1 BREAKIN' OUT!」をクールに歌い、牧野真莉愛(モーニング娘。'22)×平山遊季(アンジュルム)×島倉りか(BEYOOOOONDS)のトリオは美勇伝「恋する♡エンジェル♡ハート」を爽やかにパフォーマンス。川名凛(アンジュルム)×広本瑠璃(OCHA NORMA)のデュオはモーニング娘。「The 摩天楼ショー」を力強く歌い踊った。

 さらに、つばきファクトリーおよびモーニング娘。'22が熱のこもったステージを展開したのち、これまた『ひなフェス』恒例となっているカバーソングのコーナーへ。OCHA NORMAが「地団駄ダンス」を溌剌と、BEYOOOOONDSが「プラスティック・ラブ」を妖艶に、アンジュルムが「裸の裸の裸のKISS」を情熱的に、それぞれの持ち味を生かしながらJuice=Juice楽曲をカバーした(ただしBEYOOOOONDSに関しては厳密に言うと竹内まりやのカバーのカバー)。

 そして『Juice=Juiceプレミアム』の大トリを飾るのは、もちろんJuice=Juiceだ。井上玲音のボイスパーカッションをフィーチャーした新曲「STAGE~アガッてみな~」や人気曲「Goal~明日はあっちだよ~」などを含むアグレッシブなセットリストで畳み掛け、「Magic of Love (J=J 2015Ver.)」でフィニッシュ。大ラスでは他グループも含む全員がステージに集結し、代表曲「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの?」をメンバー総動員で歌いあげ公演を締めくくった。

 終演後には、米村姫良々(OCHA NORMA)が改めてハローキティとの共演に言及。「こんな大物スターとコラボできるとは思ってもいなかったので、すごくうれしかったです。私たちはバックダンサー気味だったので(笑)、圧倒的なオーラに負けないように精いっぱいがんばりました!」と笑顔を弾けさせる。さらに「リハーサルのとき、キティちゃんのお洋服がすごくカラフルなドレスで。『これがレッスン着なんだな……』って」と美意識の高さにも脱帽したという。

ひなフェス 囲み取材 写真

 譜久村聖(モーニング娘。'22)はそんな米村に対し、「キティちゃんと踊っているのを見ると『OCHA NORMA、うらやましいな』って思いますね」と胸中を語る。さらに岸本ゆめの(つばきファクトリー)は自身の好きなサンリオキャラクターがキティのボーイフレンドであるディアダニエルだと明言した上で「いつか、キティ×ダニエル with つばきで踊らせていただけたら」と新たな野望を口にしていた。

■セットリスト
01. Borderline / Juice=Juice
02. TOKYOグライダー / Juice=Juice
03. KEEP ON 上昇志向!! / Juice=Juice
04. 色とりどり伸びよ!! / ハロプロ研修生
05. 恋のクラウチングスタート / OCHA NORMA
06. ラーメン大好き小泉さんの唄 / OCHA NORMA
07. Hello! 生まれた意味がきっとある / ハローキティ×OCHA NORMA
08. 愛・魔性 / アンジュルム
09. はっきりしようぜ / アンジュルム
10. 愛すべきべき Human Life / アンジュルム
11. 英雄~笑って!ショパン先輩~ / BEYOOOOONDS
12. ビタミンME / BEYOOOOONDS
13. 虎視タンタ・ターン / BEYOOOOONDS
14. 3, 2, 1 BREAKIN' OUT! / 野中美希
15. 恋する♡エンジェル♡ハート / 牧野真莉愛×平山遊季×島倉りか
16. The 摩天楼ショー / 川名凜×広本瑠璃
17. ガラクタDIAMOND / つばきファクトリー
18. 抱きしめられてみたい / つばきファクトリー
19. 三回目のデート神話 / つばきファクトリー
20. Chu Chu Chu 僕らの未来 / モーニング娘。'22
21. よしよししてほしいの / モーニング娘。'22
22. Hey! Unfair Baby / モーニング娘。'22
23. 地団駄ダンス / OCHA NORMA
24. プラスティック・ラブ / BEYOOOOONDS
25. 裸の裸の裸のKISS / アンジュルム
26. GIRLS BE AMBITIOUS! 2022 / Juice=Juice
27. STAGE~アガッてみな~ / Juice=Juice
28. ポップミュージック / Juice=Juice
29. Goal~明日はあっちだよ~ / Juice=Juice
30. Magic of Love (J=J 2015Ver.) / Juice=Juice
31. 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? / 全員

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる