日台6人組グループ BUGVEL、初インタビュー 結成からデビューまでの1年と新たな決意を語る

BUGVEL初インタビュー

 韓国で練習生をしていた経験とワールドワイドな人気、知名度を兼ね備えるMAHIROとGUNO。そして、日本からは実力派揃いのHIKARU、MINATO、RAIRA、KOSHINの6人で結成されたダンスボーカルグループ・BUGVEL(バグベル)。10月27日にデジタルシングル「WARNING」「彩雲」の2曲を同時配信し、デビューを果たした。台湾在住メンバー GUNOをリモートで繋ぎ、BUGVEL史上初のインタビューを行なった。(坂本ゆかり)【記事最後にプレゼント情報あり】

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BUGVELの日常に欠かせないもの

デビューを待っていた1年は無駄ではなかった

――デビュー、おめでとうございます! デビューまでの1年は、どんな1年でしたか?

HIKARU:ありがとうございます! 結成前からコロナ禍で、台湾にいるGUNOが来日できない特殊な状況下、準備をすることだけしかできない1年……、いや、結成発表前から準備はしてきたので1年以上でした。

RAIRA:何度も「デビュー発表するぞ!」というタイミングがあったのですが、その度にコロナの状況が変わって……。すごく不安な1年でした。

HIKARU:正直、モチベーションが下がってしまいそうになった時期もあったけれど、ようやく動き出せる状況になった。1年間準備をしてきたからこそ、今のパフォーマンスのレベルに持っていけたとポジティブに考えれば、待っていた1年は無駄ではなかったと思います。

――では、デビュー曲について聞いてきましょう。「WARNING」はMAHIROさんが作詞作曲、MINATOさんも作詞に参加。かなりハードなヒップホップ曲ですが、スケッチはだいぶ前にできあがっていたそうですね。

[BUGVEL - WARNING (Audio)

MAHIRO:最初にみんなに聴いてもらったのが、去年の夏だったかな? デモを「いいね!」と言ってくれたので、そこからブラッシュアップして、曲として完成したのが1年くらい前ですね。

RAIRA:最初に聴いたのは2フレーズぐらいだったけれど、ライブで歌っている姿がイメージできて、興奮したのを覚えています。みんなでダンススタジオで飛び跳ねたよね。

――曲作りは昔からやっていたのでしょうか。

MAHIRO

MAHIRO:韓国にいるときに、同じ練習生メンバーとみんなで教え合ったり遊び感覚で作ったりしていました。それからビートを打ったり歌のエフェクトをかけたりしたのは全部独学で、わからない時は周りの方に聞いたりして約一年間真剣に曲作りに取り込みました。曲として完成させたのは、「WARNING」が初めてなんです。

――初めての曲とは思えませんよ! 歌詞のテーマは?

MAHIRO:「僕たちが来れば新しい世代が来る。道を開けろ!」という意味の「WARNING=警告」です。歌詞は、MINATOくんが僕が書いていたものをラップ詞としてブラッシュアップしてくれたし、ほかのメンバーもいろいろな案を出してくれました。

――パート割やディレクションもMAHIROさんが?

MAHIRO:はい。パート割は、ほとんど僕が決めました。夜中にひとりでヘッドフォンをして曲を聴きながら、「ここはこの人に合ってるな」って。

――レコーディングのときのエピソードはありますか?

HIKARU:「WARNING」はMAHIROのパートが多めなので、最初にレコーディングに入ったんだけど、びっくりするくらいスタジオから出てこなくて。自分の曲というのもあるし、すごくこだわってやってましたね。

MAHIRO:初めての自分の曲だし、どういう歌い方をすればファンの皆さんが気に入ってくれるか試行錯誤していたら、長くなっちゃって……。すみませんでした(笑)。

RAIRA:でもそうやって、MAHIROが場を温めてくれた感はあります。MAHIROの歌が先に出来上がっていたのも、デモで聴きなれていたからやりやすかったし。レコーディングの士気を上げてくれたと思います。

――MINATOさんの、ささやくようなラップパートが印象的でした。

MINATO:キーをめちゃめちゃ低くするというのはMAHIROが考えてくれたのですが、ささやく感じは、僕がその場でやってみたものです。MAHIROのディレクションは、それぞれの個性を大事にする感じで、「ここをこうして」って指示はしないから、自分なりの新しい発想がしやすかったですね。

MINATO

――もう1曲の「彩雲」は、「WARNING」と真逆のボーカルをメインにしたソフトなR&Bバラード曲です。

MAHIRO:コロナという厳しい状況下だけど、どれだけ失敗しても、どれだけ転んでも一人じゃないし人生は何回でも立ち直ることができる。というポジティブなメッセージを届けたくて歌詞を書きました。そして「悪魔と天使」というワードが出てくるんですが、明日やればいけるという感情が悪魔で、今日やらないといけないという感情が天使で、みんなそれと戦っていると思うけど機会は逃してはいけないという思いも込めています。

RAIRA:今のMAHIROの話を聞いても鳥肌が立った! とにかく、歌詞がすごくいいんですよ。最初に聴いた時、衝撃だったし感動した。みんなも聴いた直後、数分黙り込んだんです。余韻に浸る感じで。一つの映画を見終わったような感情の動かされ方でした。その時は「僕たちに当てはまる歌詞だな」と思って気持ちが引き締まったけれど、改めて聴くと、ファンの方や今の世の中の状況に寄り添ってる歌詞で。いろんな意味が含まれているので「彩雲」というタイトルなのかなとも思いました。

――「WARNING」を作った人の曲とは思えないくらいです。

MINATO:MAHIROは、曲を作る時だけいろいろな感情になる。フィクションの人になりきるのが上手いというか、カメレオン俳優みたいな能力があるのかな?

――MAHIROさんは、すごくセンシティブな人なんですね。

MINATO:スイッチが入ったらめっちゃセンシティブ。普段がオフやからこそ、スイッチが入った時が半端ない。そういうところもアーティストだなって思いますね。

RAIRA:みんなMAHIROには、「天才!」って言葉をかけてるんです(笑)。

――デビューシングルは2曲共MAHIROさんの曲でしたが、今後もMAHIROさんの曲をメインにやっていくのでしょうか。

MAHIRO:みんなが歌いたい曲を歌うのが前提なので、「MAHIROの曲がいい!」と言ってもらえれば今後も作りたいし、ダメって言われたら出さないし……。

KOSHIN:ダメなんて言わないよ!

MAHIRO:フフフ、そう言ってくれるなら、これからも頑張ります。同じ事務所のHICOのライブが11月13日にあったんですが、そこで僕が作曲した曲をHICOが披露してくれました。最初HICOから「MAHIROにバラードの曲を作って欲しい」と言ってもらったのがきっかけです。ありがたいことに僕の作る曲が皆様に届けることができるという機会をもらい、周りの人に感謝でいっぱいなのですが、その反面、僕自身バラードの曲を作るのも、曲を提供するのも初めてで、それをライブで披露すると思うと少し不安と緊張がありました。HICOのイメージも崩さず僕らしい曲を作る、というテーマで作り始め、HICOとテレビ電話をしながらここはこんな感じで歌って欲しいとか、こんな感じで歌いたいとか、色々話し合って、そこにHICOが歌詞をつけてくれて曲ができました。すごく良い思い出になりました。本当にHICO、ありがとう! 楽曲制作はこれからも続けていきたいですし、もっともっといい曲を作っていきたいです!

――デビューシングルではMAHIROさんとMINATOさんが作詞、作曲に参加しましたが、他に作詞作曲するメンバーは?

HIKARU:挑戦したい気持ちは、それぞれが持っていて。今後、各メンバーが書いた曲や歌詞でできたらいいな。

HIKARU

RAIRA:僕は作りたいよりも、歌いたい気持ちの方が大きくて。でも歌うようになると、次は自分の言葉を届けたいってなるんでしょうね。

MAHIRO:僕も曲を作っている時に、「みんなに一緒にやろう!」って声をかけているんです。みんな考えが天才だから、絶対できると思う。

――「みんな天才」という発言がありましたが、MAHIROさんから見たメンバーの“天才”だと思えるポイントを教えてください。

MAHIRO:MINATOくんは「WARNING」で天才ぶりが実証できたし、実はKOSHINも曲を作り始めていて。聴かせてもらったら、初めてにしてはすごくいい曲だったんです。あれ……なんかちょっと上から発言やな(笑)。

KOSHIN:いやぁ、まだ全然です。

MAHIRO:RAIRAくんは字がすごく綺麗だし絵も上手いから、そういう面を活かすのもアリだと思うし、HIKARUくんに関しては、僕より天才だと思っています。僕にない感性を持っているから、尊敬する。GUNOくんはずっと歌を聴いてきたけれど、僕の人生で出会った歌声のベスト5に入る。海外サウンド寄りの声だし、声が天才です。

GUNO:僕、天才? フフフ、ありがとー。MAHIROも天才!

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