乃木坂46 秋元真夏、新内眞衣、山下美月、賀喜遥香……ベスト盤メンバー別ジャケットに秘められた感動の物語

 乃木坂46のデビュー10周年を記念とする初のベストアルバム『Time flies』が、12月15日にリリースとなる。

 『Time flies』は「完全生産限定盤」「初回仕様限定盤」「通常盤」の3形態のほかに、Sony Music Shopのみでの数量限定販売の「メンバーカスタムジャケット盤」も販売される。そのメンバー別オリジナルジャケットが5日間にわたって、公式Twitterで公開に。内容は、使用衣装をメンバー自らがセレクトした、メンバーにとって思い入れのこもったデザインとなっている。

 発表の先陣を切ったのは、キャプテンの秋元真夏。自身のInstagramにも「私にとってこれ以上に思い入れのある衣装はやっぱりありませんでした」と綴っているように、着用衣装である『制服のマネキン』は学業のため活動を休止していた秋元が、電撃的な初選抜を果たした彼女を象徴するシングルである。手前に写るシルエットに選んだのは、「インフルエンサー 歌唱衣装」「2018年紅白 歌唱衣装」の2着。『インフルエンサー』は秋元が初めてフロントメンバーに立ったシングル。そして、2018年の『NHK紅白歌合戦』で歌唱したのは西野七瀬の卒業シングル曲「帰り道は遠回りしたくなる」だ。

 『制服のマネキン』で秋元が復帰したことにより、福神メンバーから3列目へと後退することなった西野。険悪な関係性にあった2人だが、「真夏おかえり」と西野が秋元を受け入れることによって、わだかまりは解消していった。「制服のマネキン」はその際に着ていた歌唱衣装でもある。「帰り道は遠回りしたくなる」には、Dメロで西野がメンバーとポジションを入れ替わる振り付けがあり、紅白ではその役を秋元が担当。現在は遠藤さくらが「帰り道は遠回りしたくなる」のセンターを担っているが、紅白直後の『CDTVスペシャル ~年越しプレミアライブ2018→2019~』(TBS系)などで、一時的にセンターを務めていた秋元にとっても「帰り道は遠回りしたくなる」は思い入れの強い楽曲と言える。

 新内眞衣にとって、2016年はターニングポイントの年だ。現在、パーソナリティを務めるラジオ番組の前身『乃木坂46 新内眞衣のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)が3月にスタート。そして、11月にリリースのシングル『サヨナラの意味』を機に、新内は現在に至るまで選抜の常連となっていく。新内が着用衣装に選んだのは「サヨナラの意味 MV用 別ver」。シルエットは、「2016年 紅白 サヨナラの意味 歌唱衣装」「生まれたままで 歌唱衣装」と、その2/3が『サヨナラの意味』の衣装となっている。ちなみに、新内は2018年に開催されたニッポン放送のイベント『ALL LIVE NIPPON Vol.6』でも、井上苑子とともに「サヨナラの意味」を歌唱している。「生まれたままで」は加入したばかりの新内が初めて参加したアンダー楽曲だ。

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