櫻坂46、宮本浩次、上白石萌音、秦 基博、ちゃんみな……10月13日リリースより新譜5作をレビュー

 弾き語りベストアルバム第2弾『evergreen2』を携えた全27公演の全国弾き語り TOUR 『GREEN MIND 2021』(4月〜8月)。 本作『BEST OF GREEN MIND 2021』は、全公演の中からベストテイクをセレクトした弾き語りライブアルバムだ。初期の代表作「僕らをつなぐもの」、映画『さよならくちびる』のために書き下ろした楽曲のセルフカバー「さよならくちびる」、ルーパーによる即興トラックとともに披露された「Raspberry Lover」、国民的ヒット曲「ひまわりの約束」、連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)主題歌「泣き笑いのエピソード」など全キャリアを網羅したセットリストを、秦の音楽的原点であるアコギの弾き語りで追体験できる本作。アーティスト・秦 基博の本質、もっともコアな部分をじっくりと体感してほしい。(森)

秦 基博 / 僕らをつなぐもの「GREEN MIND 2021」

 官能的なラテンのリズムのなかで、悲しみと幸せに翻弄される女性の姿を綴った「Angel」、“シティポップ×R&B”的なトラック、艶めかしいボーカル/ラップ、恋愛への依存と快楽を刻んだリリックが溶け合う表題曲「ハレンチ」、ルッキズム(外見に基づく差別)の問題を掲げた「美人」などを収めたちゃんみなの3rdアルバム。日本におけるヒップホップの立場、女性が置かれている状況を見据えた歌詞、海外のシーンともリンクしたサウンドメイク、そして、日本語の意味と響きを活かしながらフロウする技術とセンスが集約した本作によって彼女は、今を代表するフィメールラッパーとしての評価を得ることになるだろう。このアルバムがヒットしたとき、日本の音楽シーンは変わるーーそんなことさえ考えてしまう傑作だ。(森)

ちゃんみな - ハレンチ (Official Music Video) -

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