Snow Man、aiko、back number、Bank Band、AKB48……9月29日リリースより新譜5作をレビュー

 環境プロジェクトの支援や推進、震災の復興支援などを行う非営利組織「ap bank」の可能性を広げるため、音楽プロデューサーの小林武史、Mr.Childrenの櫻井和寿を中心に2004年に結成されたBank Band。『沿志奏逢 4』は、18年の軌跡を追体験できるベストアルバムだ。DISC1には、このプロジェクトの指針とも言える“利他”の精神を端的に示す「to U」Bank Band with Salyu)、宮本浩次(エレファントカシマシ)、櫻井の共演が実現した「東京協奏曲」(宮本浩次 × 櫻井和寿 organized by ap bank)をはじめとするオリジナル楽曲に加え、「若者のすべて」(フジファブリック)、「カルアミルク」(岡村靖幸)などのカバー曲を収録。DISC 2には野外イベント『ap bank fes』での貴重なライブ音源12曲が収められている。日本のトップミュージシャンたちによる質の高い演奏も素晴らしい。(森)

「東京協奏曲」宮本浩次 × 櫻井和寿 organized by ap bank

 つい先日、2代目総監督の横山由依が、グループからの卒業発表をしたAKB48。彼女たちの新曲「根も葉もRumor」は、姉妹グループを含まない純AKB48メンバーだけで歌唱する10年以上ぶりのシングル表題曲に。今年夏に放送された冠番組では、グループの低迷を自虐する場面なども見られたが、今回はメンバー自身が苦手だと語るロックダンスに挑戦するだけに、音楽を通した起死回生を虎視眈々と狙う気概を伺える。「NO WAY MAN」などに続くダンス主軸の“魅せる”楽曲は、彼女たちが迎えた葛藤期を抜け出すための目新しさをリスナーに与える点で、今後も積極的に制作されていくのかもしれない。(一条)

【MV full】根も葉もRumor / AKB48 58th Single【公式】

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