アイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2021』への期待 コロナ禍開催におけるトライアル的要素も

 これまでも『TIF』をきっかけにブレイクを果たしたTask have Funや大阪☆春夏秋冬、『TIF』が初のステージとなった=LOVEや≠MEなど、『TIF』出身とも言えるアイドルが多数生まれてきた。今年は、芸能事務所ツインプラネット主催のアイドルオーディションと『TIF』がコラボレーションし、合同オーディション「TIF de Debut 2021」を開催。応募総数3167人の中から、見事合格者10人が発表され、HoneyWorksのサウンドプロデュースのもと『TIF2021』にてデビューを果たす。合格者の中には、SPL∞ASHとして活動していた永尾梨央もおり、コンセプトには「アイドルの常識を突き破る」と掲げられている。

 同じく『TIF2021』で初ステージを飾るのが、コショージメグミ改め、古正寺恵巳が結成したグループ「MAPA」。楽曲プロデュースは大森靖子が担当。5月に活動を終了したMaison book girlのメンバーは、再びそれぞれの道を歩み始めているが、一足先にお披露目となるのがこのMAPAということになる。

 ミライアカリがMCを務めるバーチャルTIFの継続、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』からのユニット・ストレイライト、シーズの2組の出演も、多様なアイドルの在り方をフェスとして受け止めようとしている『TIF』のポリシーが感じられる。それは「アイドルシーンを盛り上げ広めていく」という、初年度から変わらぬ思いからだ。

 10月開催というプレミアな環境の中行われる『TIF2021』。もちろんメインとなるのは、ステージでパフォーマンスするアイドルであるが、コロナ禍においてアイドルフェスの未来を担っているのは来場するファン一人ひとりであることも、忘れずに記しておきたい。

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