嵐&NEWS、多方面で活躍見せるメンバーの近況 “グループ結成日”に辿るこれまでの軌跡

バラエティ、作家、俳優と三者三様な才能を見せるNEWS

 2003年9月15日、NEWSの結成、そしてバレーボールの国際大会『バレーボールワールドカップ2003』のイメージキャラクター就任、そして同年11月7日に『NEWSニッポン』(セブン-イレブン独占発売)のリリースを発表した。メジャーデビューシングル『希望〜Yell〜』の発売日は2004年5月12日と、他のグループに比べて記念日が複数あるのもNEWSならでは。

 2013年9月には東京ドームで結成10周年記念コンサート『NEWS 10th Anniversary in Tokyo Dome』を開催。この日のためにNEWSが作詞・作曲した「愛言葉〜てをひいて〜」の歌詞に驚いたのも懐かしい。あれから月日が経ち、2017年始動の4部作を見据えたステージも、様々な困難を乗り越え、2021年5月23日の『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』愛知公演で完結。そして、力強いロックサウンドに〈止まっちゃいらんない/そう 未来はじめましょ〉という言葉で決意を重ねる「BURN」(2021年6月30日リリースのシングル表題曲)が、新たな始まりを象徴した。『BURN』はオリコンシングルチャートで初週1位を獲得し、デビュー曲から27作連続1位の記録を更新した。

NEWS - BURN [Official Music Clip (short ver.)]

 これには小山慶一郎がラジオ『KちゃんNEWS』(『レコメン!』内/文化放送)で改めてファンに感謝の気持ちを伝え、記録更新をメンバーで喜んだと報告。さらに、小山と加藤シゲアキが共に出演してきた『NEWSな2人』が約5年半の歴史に幕を下ろし、作業着姿でDIYに挑戦するバラエティ番組『NEWSの全力‼メイキング』(共にTBS系)が新たにスタートしている。『バラいろダンディ』(TOKYO MX)木曜コメンテーターとして、ナジャ・グランディーバとの“こやナジャ”コンビもすっかり定着した。

 加藤は2020年11月に新作小説『オルタネート』を発表。第164回直木三十五賞の候補作となり注目を集めたほか、2021年3月には第42回吉川英治文学新人賞、高校生が選考を行う第8回「高校生直木賞」を受賞し、と遂に文学賞に名を連ねた。今年5月には『傘をもたない蟻たちは』収録の「染色」を舞台化した『染、色』にて脚本家デビュー。また、『旅だから出逢えた言葉Ⅱ』(伊集院静著)文庫本の解説を加藤が担当し、その冒頭に書かれた伊集院との会話のメモである「三十五までにたくさん経験し、見聞を広げ、体で文章をかけ」では、自身を鼓舞しているかのようにも思えた。そんな加藤も来年35歳を迎える。

 増田貴久はバラエティ番組からドラマまで出演情報が絶えない。『ボイスII 110緊急指令室』(日本テレビ系)に出演しているほか、9月6日には主演ドラマ『古見さんは、コミュ症です。』(NHK総合)がスタートし、高校生役を演じている。さらに2020年上演のミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』の再演も決定し、俳優としての充実ぶりがうかがえる。また、コンサートツアー4部作で着用した衣装を手掛けてきたが、増田が連載を持つ『装苑』(2021年9月号)にて、それらが一挙掲載されたのも4部作の大切な思い出となったことだろう。

 これまでもメッセージ性の強い楽曲で聴き手の心に寄り添ってきたNEWS。前述した「BURN」に込められた力強さは、NEWSの新たな一歩を印象づける1曲だと言えるだろう。毎回コンセプチュアルかつファッショナブルなステージで魅了する彼らの今後の展開が楽しみでならない。

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