Kis-My-Ft2 宮田俊哉、夢を叶えた飛躍の1年 一ノ瀬トキヤとの共演など新境地開拓した活動の数々

舞台でも見せた高い表現力と柔軟な演技力

 もう1つ注目したいのが、宮田の俳優としての成長である。今年4月より放送されたドラマ『華麗なる一族』(WOWOW)では、メンバーの藤ヶ谷太輔と共に出演。宮田は松本穂香演じる万俵家の次女・二子の見合い相手で、東大卒のエリート・細川一也をクールに演じ、中井貴一、向井理、石坂浩二、内田有紀など錚々たる出演者の中で臆することなく堂々と演じた姿が印象的だった。

 ファン以外からも大きな注目を集めたのが、メンバーの玉森裕太とW主演したオリジナルドラマ『BE LOVE』(dTV)だ。同作は、2人のユニット曲「BE LOVE」「星に願いを」「運命」を原案としたオリジナルドラマで、各楽曲のテーマ「結婚」「死別」「嫉妬」に併せ愛し合う2人を玉森と共に演じた。宮田は玉森を失い、深い悲しみに包まれるシーンなどを熱演し、その美しい映像も含め、大きな反響が寄せられていた。

【公式】「BE LOVE」予告映像

 さらにドラマに加え、舞台役者としても成長著しい年となった。7月にはアニメ『GREAT PRETENDER』(フジテレビほか)を原作にした音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』で主演を務め、“日本一の詐欺師”こと枝村真人(エダマメ)役をキュートに演じ、演劇ファン、アニメファンからも好評を博した。役者としての宮田は、感受性の高さを生かした表現力が持ち味で、どのような役柄であっても柔軟に演じて見せる天性の器用さも、彼の大きな武器である。

宮田俊哉 インタビュー|音楽劇「GREAT PRETENDER グレートプリテンダー」

 好きな分野を極めたことから、声優やレポーターなどジャニーズタレントとして新境地を開拓した宮田。そんな彼の姿は、私たちに“好きなことに誇りを持つ”ことの大切さや“好きを極める”ことで広がる可能性を教えてくれているように思う。デビュー10周年、33歳を迎え大人の男性としての魅力も増していく宮田の、さらなるマルチな活躍に期待したい。

※掲載時、本文内容に一部誤りがありました。修正の上、お詫びいたします。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる