乃木坂46 山下美月、遠藤さくら、筒井あやめがバンドメンバーに 新体制で歌い継がれる乃木團の歴史

 齋藤、和田、久保はそのままに、新たに迎え入れられたのは、ボーカルに山下美月、ギターに遠藤さくら、ベースに筒井あやめ。現在開催中の企画展『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』でも、“くぼした”として見事なシンメトリーを体現している久保と山下がツインボーカルを務める。マイクスタンドに手をかけるやさぐれたスタイルの山下に、身長よりも高く伸びたマイクスタンドがリアム・ギャラガーを彷彿とさせる久保。伊藤が立っていた下手側のポジションに久保がいるのは、『久保史緒里の乃木坂上り坂』(LINE LIVE)で久保が伊藤から受け継いだバトンだ。

 間奏では遠藤のギターソロが炸裂。大園桃子とのユニット曲「友情ピアス」でアコースティックギターに触れた遠藤が、「泥だらけ」ではエレキギターをかき鳴らす。4期生ライブでは掛橋沙耶香とのユニット“おかけとおつつ”でアコースティックギターを抱え「渋谷ブルース」のバック演奏を務める筒井がベースを担当。遠藤と対面になり、笑顔で演奏を楽しむシーンも見られる。そして、1期生の齋藤、和田が後ろから微笑ましく後輩の4人を見守る姿が頼もしい。

乃木坂46『泥だらけ』

 今後期待されるのはもちろん「泥だらけ」のライブ初披露であるが、同時にこの編成でバンド活動が続いていくのかも楽しみにしたいポイントである。「失恋したら、顔を洗え!」を歌い継ぐことは、グループを去っていったメンバーの思いを受け取ることでもある。それは、唯一オリジナルメンバーとして残った齋藤の希望でもあろう。この「泥だらけ」は、乃木團の魂を継承するバンドなのだから。

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