『THE FIRST』より誕生したBE:FIRST SOTA&SHUNTO、経験豊富な2人がグループにもたらす影響

SHUNTO
SHUNTO

 そして、デビューメンバー発表時、2番目に名前を呼ばれたのがSHUNTO。彼は9月1日に18歳になったばかりの才能あふれる若いメンバーだが、歌もダンスも10年以上経験があるという強者だ。とりわけ歌声が非常に魅力的で、2次審査で米津玄師「感電」を披露していたが自分の曲のように歌いこなす技術が素晴らしかった。また、グルーヴィでアップテンポな曲が得意かと思いきや、3次審査の個人審査では自作曲のミディアムバラードを披露するという幅の広さも見せてきた。

 そんなSHUNTOが輝くのはやはりステージに立ったときだろう。歌、ダンスはもちろんなのだが、途中フリーで軽く入れる仕草がよりパフォーマンスを魅力的に見せている。笑顔を見せてみたり、目を細めて強い目線をカメラに送ってみたり、チームメンバーとアイコンタクトを取ってみたり。指先の軽やかな動きや自分のパート以外でも歌詞を口ずさむ姿に、余裕すら感じる。

 さらに、年下に対しても年上に対しても、相手の懐に入るのがうまい。合宿審査第2ステージの練習中も、あまりのハードさに寝転ぶSHUNTOの姿があったが、そこで年上メンバーに対して「足マッサージして」と甘え、断られると「いやだ、お願い!」と畳み掛けていた。かと思えば、年下メンバーに対しては言いづらいこともしっかり伝えて指摘している場面もあった。良いところも悪いところも裏表なく伝えられるのは、周囲から愛されているそのキャラクター故だろう。確固たる実力とともに、愛され力のあるSHUNTOはチームに欠かせない人物になっていくはずだ。

 個性と魅力に溢れたメンバーが揃うBE:FIRST。SOTAがメンバーを牽引し、SHUNTOがメンバーに寄り添い発破をかけていく。そんな構図が見えてくるようだ。ますます人気を集めていくであろう彼らから目が離せない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる