おいしくるメロンパン 峯岸翔雪、ハンブレッダーズ でらし……印象的なライブパフォーマンスで沸かすベーシストたちに注目

Suspended 4th Hiromu Fukuda

 名古屋・栄のストリート出身バンド、Suspended 4th。通称サスフォーと呼ばれる彼らのベーシストがHiromu Fukudaだ。今回は彼らの知名度をグッと上げ、代表曲とも言える「ストラトキャスター・シーサイド」のセッションで、Hiromu Fukudaのパフォーマンスに注目してみようと思う。

Suspended 4th - ストラトキャスター・シーサイド (incl.VENETZIA) [YouTube Music Sessions]

 スタート直後に披露される彼のスラップを用いたベースソロは、何度見ても惚れ惚れする。そして肝心なパフォーマンスは足を大きく開き重心を低くしているのが印象的で、時には足を曲げて、膝が地面に着くのではないかというくらい下がっている場合もあるほどだ。サビを中心に、音に合わせてリズミカルにステップを踏んでいるシーンも多く見られる。手数の多いフレーズをこなしながらも、軽やかに動く姿には目が釘付けになる人も多いだろう。

 そして彼の立ち位置に注目してほしい。見せ場となるソロがあるからセンターにいるのかと思いきや、サスフォーはセンターにベースがいるフォーメーションが基本となっている。たまに上手にいるベーシストは見かけるが、ボーカルも兼ねていない限り、下手にいることが多いベーシストがセンターにいるのは珍しい。ライブハウスという箱の中だけではなく、様々な人が行き交う路上でのライブをずっと行ってきた彼らだからこその、型にはまらないフォーメーションなのだと思う。

 三者三様のライブパフォーマンスがあるベーシストたち。バンドサウンドの低音を担当し、全体のまとまりを担っている彼らの表現法は音だけに留まらない。ライブ会場はもちろんだが、YouTubeの映像や配信など、ライブパフォーマンスを観れる機会は増えているので、ぜひ楽しみのひとつにしてほしい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる