NiziU、『SUPERSONIC 2021』での初ライブに高まる期待　深い絆で磨き上げられたパフォーマンスの見どころ

　例えば、1stシングル曲「Step and a step」は不安や迷いを抱える人の背中をそっとさすってくれるような楽曲だ。『Nizi Project』統括プロデューサーであるJ.Y. Parkの「ゆっくりでも一歩一歩、自分のペースで進んで行けば大丈夫」（※1）という想いが込められており、自分らしさを武器にオーディションをくぐり抜けたメンバーの歌声も“九人九色”で説得力がある。特にMVはNiziUのお母さん的な存在であるMAYAが、デビュー当時休養していたMIIHIの手を取ってメンバーの元に導く場面が映し出され話題を呼んだ。座り込んでしまった人を無理やり立ち上がらせるでもなく、置いてゆくわけでもない。『Nizi Project』でも、ライバルではなく同じ夢を追う仲間として切磋琢磨する姿が印象的だったが、NiziUは隣に並んで一緒にゆっくりと歩いてくれるのだ。そして同時に惜しみない努力で磨き上げたパフォーマンスを届け、「私も頑張ろう」と一歩踏み出す勇気を与えてくれる。2ndシングル『Take a picture / Poppin' Shakin'』や7月にデジタルリリースされたばかりの「Super Summer」も同じように、一瞬一瞬をNiziUと共に楽しんでいるかのように感じさせるポジティブな作品だった。だからこそ、NiziUとファンの物理的な距離は遠くても、絆は着実に深まっていったはず。

　そしてこのたび、『SUPERSONIC 2021』の出演決定という嬉しいニュースが届いた。もちろんファン全員が記念すべき初の生ライブに立ち会うことはできないが、ずっとNiziU自身が願い続けてきた夢が叶うことに、きっと誰もが心踊らせているに違いない。絶対的なリーダーとしてグループを牽引しながら研鑽を積んできたMAKO渾身のパフォーマンス。場の空気を一瞬で変えてしまうMAYAやRIOの表現力。パフォーマンス全体を安定させるRIKUの重心がブレないダンス。その場にいるだけで周りが明るくなる自然体な魅力を持ち、日々ダンスの成長ぶりに拍車がかかるAYAKA。曲がリリースされる度に進化を遂げてきたRIMAやMAYUKAのラップ。それぞれに魅力がある伸びやかなMIIHIとNINAの歌声。メンバー同士の掛け合いなども含めれば、きりがないほど注目ポイントがたくさんある。会場に足を運べる人も運べない人も、当日はメンバーカラーに色が変化する公式ペンライトを振りながら、NiziU初のライブパフォーマンスを応援してほしい。

※1：https://niziu.com/s/n123/discography/ESCL-5474?ima=5717