日向坂46 松田好花が『ラヴィット!』で発揮した“優等生キャラ” 加藤史帆、高本彩花から続く日向坂リレー

 そんな2人に続くのは、日向坂きっての優等生である松田という絶妙なリレー采配。番組登場早々、川島から「Twitterでもファンの方から(メッセージを)たくさんいただきまして、“やっとまともなメンバーが行きます”(ということで)、信頼しております」と紹介されていた。2期生から初の出演となる松田は努力家としても知られ、自身のブログで日向坂の情報をいち早く紹介したり、MVの解説などこまめに情報を発信したり、メンバーが出演しているラジオをチェックしてハガキ職人としてメールを送るなど、まさに優等生と言える振る舞いだ。

 松田は『B.L.T.2020年9月号』(東京ニュース通信社)のインタビューで、「天才的なセンスが自分には備わっていないので、放送作家目線というか、『こういうことを言ったら、こうなるかも』という発想を大事にしたい気持ちがある」と語っており、真面目な一面がうかがえる。また松田は2019年に『高校講座「社会と情報」』(NHK Eテレ)にレギュラー出演したり、『王様のブランチ』(TBS系)では見事な食レポを披露するなど、朝の情報バラエティに相応しい安定したキャラクターだと言える。

 松田は初回の放送から、ぼる塾やゆりやんレトリィバァなど、キャラが濃い芸人ばかりの中、持ち前のバランス感覚で見事に立ち回り、完璧な感想コメントだけでなく、「うまつだ!」という新ワードも入れてくるなど、初回としては完璧な振る舞いを披露。

 松田は『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系/以下、ひなあい)でアンガールズ・田中卓志から学んだ食レポの技術や、クイズコーナーでの立ち振る舞いを、『ラヴィット!』で実践していたように感じ、今後も『ひなあい』で学んだバラエティテクニックを存分に発揮してくれそうだ。

 2週目の放送では、お気に入りのバッグを紹介するのに、中からリトルトゥースTシャツを取り出し、さりげなく『オードリーのオールナイトニッポン』リスナーをアピールするなど、少しずつ変わった一面も見せつつ、若林正恭好きと知られる、ぼる塾・きりやはるかに見事なパスを繋ぐ有能ぶりを発揮。今後もバランサーとしての役割を果たしつつ、松田の意外な一面を見せていけば、さらに盛り上がっていくはずだ。

 昨年は目の病気で一時休業したこともあり、ほかの2期生に比べ仕事の機会が少なかったが、『ラヴィット !』の出演で愛嬌の良さや、臨機応変に対応できるしっかり者ということが多くの人々に伝わり、今後バラエティに出演していくきっかけになるはず。これから松田が番組でどのように活躍してくれるのか。成長を見守りたい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる