SixTONES 田中樹&ジェシーはなぜ先輩から愛される?  “J2”コンビの連携プレーを検証

 グループ名の由来を聞かれると、田中は当初は大文字でSIXTONESだったと説明。ライブで発表したものの、次の日にジャニー喜多川氏から、「シックストーンズ」は長く、略されてしまうのが嫌だとの理由から「ix」を小文字に変更し、読み方も変えたというエピソードを披露。

 田中は「(ジャニーさんが)『これでストーンズだ。ixは小文字だから読まないんだよ。で、6つの音色でストーンズって読んで、原石っていう意味だよ。これで略されないよ!』って言ったその3日後くらいにファンは『スト』って略してました」と発言。これには木村も笑っていた。

 ジェシーも、ルイス・ジェシーからジェシーに芸名が変わった経緯を明かし、最後に森本慎太郎のほうが名前が長いというオチをしっかりつけていた。

 今年の春から2人がレギュラー出演する『オオカミ少年』(TBS系)でも、MCを務めるダウンタウンの浜田雅功と、いいやりとりをみせる。「ウソつき!二枚舌ディナー」のコーナーで、ジェシーが、伊勢海老かゆでもやしかのどちらかを食べたときのこと。浜田から「ジャニーズの先輩で1番高い食べ物をおごってくれた人は?」と聞かれると、「NEWSの小山(慶一郎)くん」と返答。浜田が「何をおごってくれたん?」と続けると、「焼き肉ですかね……カウンターしかない焼き肉」とジェシー。浜田は「お前わかってる?」とツッコミ。そしてスタジオの田中がすかさず「ジェシー、質疑応答苦手なんで」と挟むと、パネラーはもちろん、浜田は手を叩いて爆笑していた。

 MCを筆頭にみんなを笑わせるJ2の連携プレー。共演者をいじるでもなく、古くからの付き合いである二人ならではの笑いに、アイドルらしさも感じる。

 雑誌等で実は人見知りだと語っているジェシー、一方でMCを目指す田中。単独で出演する機会も増えつつあるが、いつでもどこでも積極的にトークに参加しては、笑いをもたらす。ゲストとして小さくまとまることなく、かといって出すぎるでもなく。出るところは出る、引くところは引くという、バランスの良さも共演者から愛される理由といえそうだ。

 京本大我は、髙地優吾を加えたジェシー、田中の3人をバラエティ三銃士と呼んでいた。音楽番組でみせる顔とはまた違ったSixTONESの魅力や面白さは、彼らを筆頭に世間に伝わっていくのだろう。

 京本、松村北斗、森本もまた“バラエティ三銃士”に負けないくらいのバラエティ力を持つのだから、恐るべしSixTONESである。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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