バイラルチャートを賑わすバンド、Måneskinとは何者か? ロックをベースに多彩なグルーヴ奏でるイタリアの新世代

参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(6月17日公開:6月10日~6月16日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:Måneskin「I WANNA BE YOUR SLAVE」
2位:PRODUCE 101 JAPAN SEASON2「Let Me Fly」
3位:Måneskin「ZITTI E BUONI」
4位:vaultboy「everything sucks」 
5位:西野カナ「会いたくて 会いたくて」
6位:西野カナ「No.1」
7位:西野カナ「Best Friend」
8位:西野カナ「if」
9位:ベラ・ポーチ「Build a Bitch」
10位:西野カナ「トリセツ」

Måneskin『Teatro d'Ira - Vol. I』

 まだまだ西野カナの楽曲が根強くチャートインを続けているSpotifyのバイラルチャート。そんななか、全世界規模のMåneskin旋風が日本にも吹き込んでいる。トップ3圏内に「I WANNA BE YOUR SLAVE」「ZITTI E BUONI」の2曲を送り込んだMåneskinの勢いは現在進行系でワールドワイドに拡大中。アメリカにおける最新のバイラルチャートでも日本と同様に「I WANNA BE YOUR SLAVE」が首位を獲得しており、全世界を集計対象としたグローバルバイラルチャートでも3位に食い込んでいる。Måneskinとは、いったいどのようなアーティストなのだろうか。

 Måneskinが大きく飛躍するきっかけとなったのは、ヨーロッパ国別対抗の音楽コンテスト『ユーロビジョン・ソング・コンテスト2021』での優勝。『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』は、これまでABBAやセリーヌ・ディオンを輩出した歴史あるコンテストで、決勝戦の中継を約2億人が視聴するというから驚きである。イタリア代表として勝ち進んだMåneskinは、「ZITTI E BUONI」で優勝の栄冠を獲得し、ヨーロッパ中にその名前をとどろかせた。イギリスのシングルチャートでは30年ぶりにランクインしたイタリア語の楽曲となる快挙を成し遂げるなど、次第に彼らの人気はワールドクラスに。そして、とうとう日本でも話題を集め始めている。

Måneskin - Zitti E Buoni - Italy 🇮🇹 - Grand Final - Eurovision 2021

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