宮脇咲良が10年間で手に入れた自信 新たな門出を前に振り返る、HKT48~IZ*ONEでの功績

 2021年3月に開催した最後のオンラインコンサート『IZ*ONE ONLINE CONCERT [ONE, THE STORY]』を経て、IZ*ONEは当初の予定通り4月に活動を終了。日本に帰国した宮脇だったが、HKT48への本格復帰とはならず、卒業まで約1カ月という短い期間の活動となってしまった。しかし、宮脇の同期で大の仲良しである村重杏奈の言葉を借りれば、メンバーの本音はきっと「冷静に考えて1カ月も居てくれんの! ありがたいよね!」であろう。HKT48として最後のテレビ歌唱となった6月14日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)を観ても分かるように、宮脇の放つオーラはグループの中でも別格。だからこそ、この1カ月で宮脇が同期や後輩に与える影響は計り知れない。かつて、背中を追いかけていた指原の位置に、今、宮脇は存在している。

 コンサートを前に公開された宮脇の卒業ソング「思い出にするにはまだ早すぎる」のMVは、福岡の思い出の地を巡りながら、過去のコンサートや劇場公演がインサートされた感動的な作品に。Twitterで言及しているように、秋元康が宮脇の気持ちに寄り添った歌詞に仕上がっている。

【MV】思い出にするにはまだ早すぎる(Short ver.) / HKT48[公式]

 卒業コンサートは有観客チケットのほか、日本国外在住のファン向けの視聴チケットも販売される。副題の『Bouquet』が意味するのは「花束」。さらに、6月27日にはホーム・HKT48劇場にて『宮脇咲良 壮行会』も予定されている。両手にいっぱいの花束を手に、宮脇は新たな門出を迎える。10年間で手に入れた自信を胸に、彼女がどんな道を歩んだとしても、そこにはたくさんのファンが見守ってくれている。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter(@AKI_W_)

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