日向坂46 河田陽菜と丹生明里、グループカラーを象徴する存在に? “おみそしるコンビ”の歴史を辿る

 日向坂46デビュー1周年記念のYouTube生配信の時に丹生は「ずっとシンメな気がするんだ!」と言っていたが、遡ってみるとけやき坂46時代の「ハッピーオーラ」で二人は2列目のシンメとなったようだ。その後、日向坂46に改名してからは、1stシングル曲「キュン」(2019年)で2列目の隣同士に。同曲のMVでは見せ場である「かわいい」というセリフで、センターの小坂菜緒の両脇の2人がポーズをとっていて、本シングルのCMでもこのカットが冒頭で使われていた。「日向坂46」という新しいグループカラーの象徴として、小坂と共に2人が強い印象を与えたといえるだろう。

けやき坂46 『ハッピーオーラ』Short Ver.
日向坂46 『キュン』

 さらに2ndシングル曲「ドレミソラシド」でフロントのシンメに抜擢。当時『EX大衆』のインタビューで、小坂が「2人は人一倍キラキラしていて羨ましい」と語るほど、明るく爽やかな二人のシンメは日向坂46のその後の方向性を決定づけたようにも思う。さらに同年のクリスマスライブ『ひなくり2019』では、初日に河田、2日目に丹生が物語の主役となった。以降、列に変動はあるものの常にシンメとしてグループの骨格を担うコンビへと定着している。

日向坂46 『ドレミソラシド』

 河田は「元気がない時は丹生を見て元気をもらう」とし、丹生は笑顔を絶やさない河田を「ザ・アイドル」だと言う(『EX大衆』2019年10月号)。互いに元気を与えあっていた両者。だからこそ、初フロントでもカバーしあうことができるし、シンメとして抜擢されることも多いのだろう。

 そして徐々に大人になりつつもある二人の変化も面白い。20歳を迎える河田は「1つ1つを丁寧に、楽しみながら活動していきたい」と語り、丹生は2度目のフロントに対して「頼り甲斐のある二期生になりたい」(『アップトゥボーイ』vol.303)と目標を掲げている。子供と大人の狭間にいる二人は今後どう成長していくのだろうか。またその過程の中で、二人の関係性はさらに深まっていくことだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる