マカロニえんぴつ、全国のファンに会いに行った『マカロックツアーvol.11』完遂 横浜アリーナ公演で叫んだ音楽の“価値”
鳴り止まない拍手に呼ばれ、メンバーが再びステージに登場。9月からの全国ツアー、ファンクラブの設立を発表した後、はっとりはこれまでの活動を振り返りながらゆっくりと話し始めた。
「川崎で路上ライブからはじめてさ、誰も聴いてくれなかったわけよ」「新宿Marble、渋谷Milkyway、新宿LOFT、下北沢SHELTER、大阪2nd LINE、名古屋UPSET。ちょっとずつ全国に旅に行って、打ち上げも出ず、夜走りで帰ったり。苦労じゃなかったし、楽しくてしょうがなかった。でも、この先でこういう場所に辿り着いたんだと思うと不思議な気持ちだし、バンドって楽しいですよ」「俺が勝手に集めて始めたバンドなんだよ。それをこんな大勢の人が見てくれてるなんて、信じられないくらいうれしいですよ。こんな運がいいバンドはコロナなんかに負けないですよ。それを証明しました」「音楽はこんなんじゃ死なない。あなたたちのおかげです」
最後は「はしりがき」。ミュージカル的な展開を見せるマジカルなサウンドのなかで、“青春”をモチーフにした瑞々しくも切ない歌が響き渡り、ライブはエンディングを迎えた。
9月から11月にかけて全国ツアー『マカロックツアーvol.12～生き止まらないように走るんだゾ！篇～』の開催も決定。ロックとポップを独自のバランスで融合し、強く、濃いエモーションを放ちながら、マカロニえんぴつの活動はさらにスピードを上げることになる。その向こうにある光景を、多くの音楽ファンと一緒に見たいと心をから願う。
■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。
■セットリスト
1.生きるをする
2.遠心
3.眺めがいいね
4.溶けない
5.恋人ごっこ
6.STAY with ME
7.春の嵐
8.mother
9.メレンゲ
10.八月の陽炎
11.ルート 16
12.ノンシュガー
13.ブルーベリー・ナイツ
14.カーペット夜想曲
15.ミスター・ブルースカイ
En1.はしりがき
