Crystal Kay、カバー曲で魅了したJBLアンバサダー就任記念ライブ “スピーカーで聴くサウンド”へのこだわりも明かす

Crystal Kay、スピーカーで聴くサウンドへのこだわり

 この日のライブで、ステージ上にセッティングされた「JBL」ラウドスピーカーシステムについては「ジャジーなピアノものとか。例えば、ビル・エヴァンスとか聴くと素敵ですね。ストリングスとかインストとかも素敵だと思う。ちょっと古めのレコードっぽい音とかもスケール感が出ていいと思います」と、マニアックなリスナー視点を見せた。

 日々進化しているスピーカー、ヘッドフォン、イヤフォンなどについてもその性能を体感済みのようで、その進化を踏まえてアルバム『I SING』の聴きどころを尋ねた。

「温かみがあるサウンドにしたかったので、生のストリングスとかホーンとか、まずはすごく生音にこだわりました。打ち込みがあっても温かい音にしたかった。音数を少なくして、ミッドとローで温かい包み込むようなサウンドにしたいと思って、プロデューサーの皆さんにはそこをプッシュしましたね。私の声とオリジナルのメロディと歌詞をちゃんと届けるために、音数を少なくしたんです。だからスピーカーとかで聴いたら、歌やメロディ、歌詞がスっと入ってくるところが聴きどころかな」

 いち音楽リスナーとして、どういう風に音楽を聴いているかと問うと「普通に生活している中で、食べたり飲んだりする感覚と同じ」と言った後、こんな言葉が返ってきた。

「どこでも、いつでも、ずっと音楽を聴いているんですよね。体で感じてるというか……全部で感じるのが好きなんですよ。本当に普通に、この世に音楽がなかったらヤバいな、と。どれだけ悲しい世界なんだろうな、と。すべてのエレメンツがちゃんとピックアップされて聴こえる状態に、本当にテンション上がりますね。例えば静かな曲でも、音が染み込んでくるのを感じるんですね。それですごく音楽のありがたみを感じるんです」

 最後に、理想のリスニング環境を尋ねてみた。

「私、スピーカーで爆音で聴くのが好きなんです。音楽を聴くための部屋で、爆音で聴きたい(笑)。だから家を建てるとしたら、まずはそういう部屋が欲しいし、遠慮なく爆音を出したいです。爆音だと振動もあるから、日本だとマンションとかは結構難しいと思うんですよね。だから爆音を出すためには家が必要。そしたら私、1日中家から出ないかもかもしれないです(笑)」

■伊藤亜希
ライター。編集。アーティストサイトの企画・制作。喜んだり、落ち込んだり、切なくなったり、お酒を飲んだりしてると、勝手に脳内BGMが流れ出す幸せな日々。旦那と小さなイタリアンバル(新中野駅から徒歩2分)始めました。
Piccolo 266 インスタグラム(@piccolo266)

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