NEWS 増田貴久とA.B.C-Z 塚田僚一、“同期筋肉コンビ”の共通点 グループの垣根を超えてバラエティでも活躍

バラエティのブレイクをきっかけに飛躍するA.B.C-Z

 一方、A.B.C-Zはジャニー喜多川氏への直談判の末、長い下積み時代を経てDVDデビュー。定評のあるアクロバットに加え、舞台を中心として培った華やかなパフォーマンススキルで正統派ジャニーズ・エンターテインメントを継承する稀有なグループである。デビュー以降、思い描いていたような活動ができない時期もあった。しかしここにきてA.B.C-Zの大躍進が始まったのだ。メンバーの河合郁人の“ジャニーズものまね”が『ダウンタウンDX』出演をきっかけにバラエティでブレイク。勢いに乗って5人での活躍も増え、映画『オレたち応援屋‼』に主演したほか、個々にもバラエティやドラマなど活躍の場を広げている。中でも注目したいのが5月17日に最終回を迎えたドラマ『ワンモア』(名古屋テレビ)だ。夜間定時制高校を舞台に等身大の大人の成長する姿を5人が演じており、名古屋ローカルでありながら、ジャニーズのファン以外からも評価を得ている。塚田は働きながら学ラン姿で学校に通うシングルファーザーで学級委員でもある空田公平役を熱演。血の繋がらない娘を想う父親姿を見事に表現した心に響く演技が印象的だった。グループとしては『若っ人ランド』『あっぱれ! A.B.C-Z』(共にテレビ熊本)や『8っぴーサタデー』(岩手めんこいテレビ)など被災地となった地域を元気づけるためのローカル番組にも積極的に出演し、新しいスタイルでA.B.C-Zの魅力を発信している。

 デビューから様々な経験を乗り越え、再び絆を深め合うことになった増田と塚田。グループとしての活動を基盤としながらも、グループの垣根を超えてバラエティでも活躍の場を見出している。どちらもストイックなトレーニングを欠かさず、鍛え抜かれた美しい筋肉を持っていることが共通点だ。昨今バラエティで大活躍の「ジャニーズクイズ部」に続き「ジャニーズマッスル部」の結成も遠くないことかもしれない。 

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

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