乃木坂46 遠藤さくらが担うのは“クールな女性像”? 新たなグループイメージ提示する「ごめんねFingers crossed」を考察

 K-POPに浸透したガールクラッシュは、日本の女性グループにも少しずつトレンドとして根付き始めている。昨今の世間的な潮流からも今年10年目を迎える乃木坂46が新たなイメージとして取り入れたのが、このクールな女性像なのではないだろうか。200曲以上ある乃木坂46の楽曲を再定義していけばそれにぴったりの楽曲が見つかるのかもしれないが、音楽番組などでも披露する機会が多いシングル表題曲がグループの代表的なイメージを形作っていく。

 そんな乃木坂46の新しい一面を担う楽曲において、一番若い世代である4期生が先頭に立つことに必然性も感じられる。これからの乃木坂46の顔であり、少々内気な性格の遠藤は「ごめんねFingers crossed」のセンターに適任だ。「キスの手裏剣」や「4番目の光」といった4期生楽曲でセンターを務め、愛らしい姿を見せてきた遠藤がシングル表題曲では、クールな女性を体現する。そこには遠藤自身も内面から強い女性へと生まれ変わっていきたい(いってほしい)といった思いや物語性が見え隠れしている。「ごめんねFingers crossed」は遠藤だけでなく、乃木坂46自体をもまた強くさせる楽曲である。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter(https://twitter.com/AKI_W_)

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