嵐と“中居くん”の交流はこれからも続くーー二宮和也×中居正広、電話での失敗エピソードから感じた関係性

 そして今回、二宮から明かされたエピソード。中居や、中居の後輩たちを愛する者からすれば、実に中居らしいと感じたことだろう。

 ふと、二宮は「中居くん」と呼ぶ世代、関係性なのだと気付いた。先輩を「くん」付けで呼ぶ伝統があるとはいえ、年齢やキャリアの差が開くほど「くん」付けでは呼べなくなってゆくもの。けれど二宮にとっては「中居くん」なのだということに、なぜだか嬉しくなる。

 中居と嵐の関係について、いち視聴者としてはやはり『うたばん』(TBS系)の印象が強い。中居と大野智による下剋上コントをはじめ、トークでは笑いどころをたっぷりと、なおかつ新曲は番組オリジナルのセットで披露という、見どころたっぷりの番組だった。

 総出演アーティスト中、第4位となる出演回数・26回を誇る嵐。初々しいデビュー当時から、少しずつてっぺんが見え始め、勢いよく駆け上がる、まさにその時代の嵐を世間に印象づけた番組だ。

 『うたばん』は2010年に放送終了したが、以降も中居と嵐が共演するたびに「おきまり」への期待が寄せられる。「中居と嵐といえば」と、双方のファン以外の一般視聴者にとっても周知の関係性だ。2019年には『音楽の日』(TBS系)にて下剋上コントが再現され、盛り上がりを見せた。

 番組外での交流についてはあまり耳にする機会がなかったものの、4月15日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にて、櫻井翔からも中居のエピソードが語られている。昨年の12月31日、中居からメンバー全員に、名前とグループ名が入った箸と手紙が贈られたという。

 二宮が語った冒頭のエピソードの続きには「(中居と)ことあるごとに電話していて。今も」という言葉も聞かれた。“中居くん”と嵐の交流は、我々の知らないところでこれからも続いていくのだろう。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。Twitter(@akino_ippo)

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