DISH//、Creepy Nutsも登場 プレイリスト企画から生まれた配信ライブ『BOOM BOOM BOOM LIVE vol.2』レポ

『BOOM BOOM BOOM LIVE vol.2』レポ

 12の音楽ストリーミングサービスを横断した、今後の音楽シーンを先取りするプレイリスト企画「BOOM BOOM BOOM」による無料配信ライブイベントの第二弾『BOOM BOOM BOOM LIVE vol.2』が4月27日に行われた。

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 トップバッターのthe shes goneは「想いあい」からライブをスタートした。そして「画面の向こうでどうぞ楽しんでください。今日という1日を甘い記憶にしていきましょうか」と言ってから「甘い記憶」を演奏。心に染み入るようなミドルテンポの楽曲を連続で披露することで、心地よい空気を作っていく。しかし配信だとしてもライブであることは忘れていない。手拍子を煽るなど有観客と変わらないパフォーマンスを繰り広げる。途中機材トラブルが発生する逆境もあったが、それでも「生のライブって感じですね。画面の向こうまで気持ちが伝わるようにがんばりますので最後まで観ていてください」と話し、むしろライブで演奏できることを喜んでいるよう。最後に演奏されたのは「ふたりのうた」。トラブルなど吹き飛ばすような名演でライブを終えた。

小関裕太
小関裕太

 続いては司会の小関裕太とゲストアーティストのCreepy Nuts、DISH//とのトークコーナー。小関の「BOOM BOOM BOOM」のプレイリストで気になるアーティストはいるかという質問に、DISH//の北村匠海(Vo/Gt)は緑黄色社会を選び「楽曲提供をしてもらったこともあって、自分と同世代の中でトップを走っているバンド」と評価した。一方、Creepy NutsのR-指定は以前から交流があるPanorama Panama Townを選び「自分たちのライブイベントに彼らは大学の卒業式の前日でも神戸から群馬のライブ会場まで来てくれた」とエピソードを語っていた。

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 2組目はマルシィ。美しいピアノの旋律から壮大なバンドサウンドが重なっていく「雫」からスタート。1曲目から自分たちの世界観を見事に作り出す。そして疾走感ある演奏の「プラネタリウム」でロックバンドとしての力強さを伝えた。切ないメロディと歌詞の「ワスレナグサ」も素晴らしい。「ライブができて、ここに立てることを嬉しく思います。聴いてくれているみなさんのおかげですし、初めて配信で知ってくれてた人もありがとうございます」と丁寧に挨拶し、エモーショナルなロックバラード「絵空」を演奏。マルシィの凄みと魅力を特に感じる楽曲を最後に演奏し、大きな爪痕を残してライブを終えた。

 続くトークコーナーではイベント出演権をかけて競う新人応援企画「STARTERS MATCH」で上位に選ばれ、この日出演したバンドのインタビューが3組連続で行われた。トーク後に出番があるKALMAはゆるくもユーモアあるトークでライブの意気込みを語る。the shes goneは「今回の企画で知ってもらえた部分もあるのでは」と語り、プレイリスト企画の重要さと今回のライブへ出演した喜びを高いテンションで伝えた。またマルシィは約1年ぶりにライブを行ったことの喜びについて丁寧な語り口で話していた。彼ら3組が今後のシーンの中心になる未来があるかもしれない。

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 「一番大きい声で歌います!」と挨拶してロックンロールナンバー「デイズ」でライブを始めたKALMA。さらに勢いのある演奏で「これでいいんだ」を畳かける。衝動や生々しさは、画面の向こうまでしっかり伝わってくる。「生配信ライブなのでワクワクします。ランキングとか年齢とか関係ないです」と畑山悠月(Vo/Gt)が笑顔で語る。そしてさらにさらに衝動的で高速BPMの「ねぇミスター」を披露。こちらも笑顔になってしまうような明るさを感じる曲だ。「次の曲が今回のプレイリスト企画にエントリーされていて、それをみんなが聴いてくれたから、今日はここに立てています」と語り、最後に「さくら」を演奏した。胸に染み入るようなミドルテンポの優しい曲でライブを終えた。

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