SEVENTEEN、1年ぶりシングルが堂々のチャート首位 三者三様の楽曲を歌い切る“ハイレベルな表現力”

 一方で、カップリング曲の「Run to You -Japanese ver.-」は疾走感のあるロックチューン。激しいギターの歪みに乗せて、〈今 君を探しに/行くよ〉と力強くストレートな言葉を歌い上げる。2018年の日本デビューから3年が経ち、これまで見せてきた快進撃。そんな彼らの止まることのない勢いがサウンドにもよく表れている。

 また、もう一つのカップリング曲「HOME;RUN -Japanese ver.-」は、跳ねるビートとジャジーな展開が印象的で、〈もっと空高く飛ばしてよ〉〈ホームラン またホームラン〉と野球を題材に〈やりたいようにやっちゃえばいいんだ〉と聴き手の背中を押す応援ソングとなっている。

 三者三様の個性が揃った今作の収録曲。こうしたカラーの異なる楽曲を歌えるのも、これまでの活動で培った表現力の賜物だろう。コンスタントにリリースを重ねてきた彼らだからこその幅の広さだ。そして改めて、チャート上位に位置するダンスボーカルグループは、楽曲だけでなくステージでのハイレベルな表現力も求められるのだと感じる。

■荻原梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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