プロダンスリーグ『D.LEAGUE』ROUND.8レポート 勝利の鍵は“新しいエンタテインメント”に懸ける意志

『D.LEAGUE』ROUND.8レポート

 このまま戦局は動かずかと思いきや、FULLCAST RAISERZが一か八かの勝負に出る。何とコミカルな学校ネタ。過去の結果を考えるとエンタメに振り切ったナンバーは評価されづらい。ディレクターのTwiggz "JUN"も「賭けだと思います」と語る、このパフォーマンスが何と72点(坂見9.5/Koji7/JuNGLE9.5/KATSU ONE8.5/黒須9/田村9/はるな10/KEN9.5)で同率首位へ。JuNGLEも「もっと激しくクランプする姿を見たかったけど振付が素晴らしい。演技が上手くて小劇場の劇団員かと思いました」と語り高得点を付けた。

 トリを飾るavex ROYALBRATSは初めてリアルではなくファンタジーを描いた作品を提出。ディレクターのRIEHATAが歌うクールな楽曲上で持ち味のスワッグを炸裂させたが、67.5点となり審査点では首位には届かず。

avex ROYALBRATS

 オーディエンスポイントを含め、最終的に勝利したのはFULLCAST RAISERZ。Twiggz "JUN"は改めて「どちらに転ぶか分からない作品を皆が真剣にやってくれた。少しのミスもありましたが120%のショウ」とした。主演を務めたTINY TWIGGZは「振り切った内容で高得点が出せて良かった」と語り、ギャンブルに勝利した感慨を表した。

 総評として田村は「娘の将来の夢がダンサー。パパはダンスできないけど審査員やったんだよと帰ったら伝えたいと思います。『競い合って日本のエンタテインメントを新しく生み出していこう』というパワーを感じて、娘をDリーガーにしたいと思いました」とコメント。 

 また恒例のゲストパフォーマンスはFAKYが登場。力強いステージを展開し、メンバーのLil’Fangは「同じダンスや音楽を愛している者同士、仲間だと思っています」とメッセージを贈った。

 ROUND.8の結果は以下の通り(カッコ内:ジャッジポイント+オーディエンスポイント)。FULLCAST RAISERZ:92点(72+20)、SEPTENI RAPTURES:86.5点(72+14.5)、avex ROYALBRATS:85点(67.5+17.5)、USEN-NEXT I'moon:80点(65.5+14.5)、KOSÉ 8ROCKS:79.5点(65.5+14)、KADOKAWA DREAMS:79点(65.5+13.5)、Benefit one MONOLIZ:74点(63+11)、SEGA SAMMY LUX:73.5点(61+12.5)、CyberAgent Legit:68.5点(57.5+11)。これにより、FULLCAST RAISERZがavex ROYALBRATSから総合ランキング1位を奪取。

 そして来シーズンはディップ株式会社と株式会社LIFULLの参画が決まり、11チームで争われることも発表となった。シーズンは残り4戦となる。次はどんなドラマが繰り広げられるのだろうか。次回のROUND.9は5月6日、引き続き期待したい。

D.LEAGUE 公式HP

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