我儘ラキア、歌声にも感じるメンバーの豊かな個性 キャリア最大規模全国ツアー初日レポ

我儘ラキア、全国ツアー初日レポ

 公演のハイライトと言えるのは星熊が作詞したバラード「One」。作詞のきっかけとなったエピソードや、ファンからの手紙を受け「自分が書いた曲で人が救えるんだ」と分かったと語った。星熊のまっすぐな言葉で紡がれた歌詞は、たしかに様々な“旅立ち”の場面にマッチする。この日唯一の、スタンドマイクを用いてボーカルに重点を置いたステージ。星熊の歌唱力の高さだけでなく、4人の歌声のカラーがはっきりと伝わり、改めてこのグループの深い魅力に触れることができた。

 その後も最後までフロアの熱量を保ち、駆け抜けた4人。最後のMCでもそれぞれが「楽しかった」「思うままにできた」と笑顔でコメントしており、のびのびとパフォーマンスできたことがうかがえた。ツアーは6月25日まで続き、EPのリリースも控えている。ライブ中にメンバー4人は「成長」という言葉を度々口にしていたが、実はこの日の公演からもそれを感じることができた。フロアに向ける視線やわずかな指先の動き、バンドサウンドをも圧倒する4人の歌ーーツアーを通じてよりパワーアップしたグループになる予感がしている。

我儘ラキア公式サイト

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