NiziU MAKO&RIO、グループの二大巨頭担うパフォーマンス

 一方、MAKOのパフォーマンスが印象的だったのは“瞳”だ。激しい楽曲でも一糸乱れぬ表現力や技術はもちろんのこと、しっかりとJ.Y. Parkと目を合わせ一人ではなく観客と一体となってステージを作っている。そこが最初にあったMAKOとRIOの違いだ。けれど、RIOもJ.Y. Parkからの厳しい評価に負けず自分を鑑み、韓国合宿で覚醒した。個人レベルテストでは、これまで得意としてきたヒップホップとは大きく異なる「Lady」(Yubin)を披露。しかし、RIOは自身の強みである表現力を活かし、しなやかで大人っぽいダンスとともに煌びやかなステージを作り上げた。その後も苦手だった歌と向き合い、再び自信を持ってパフォーマンスに取り組むことができるようになったRIO。同じく年長組のMAKO、MAYAとチーム“Mr. お姉さん”を組んで臨んだミッションでは、J.Y. Parkの楽曲「Swing Baby」でダンスの技術・表現力・歌、そのすべてをクリアした圧巻のステージで見るものを虜に。それは恐らく『Nizi Project』史上最高で、1つのエンターテインメントとして完成されたパフォーマンスだったのではないだろうか。

 『CDTVライブ!ライブ!』では“絶対的なリーダー”として、さらに磨き抜かれたダンスでメンバーを牽引するMAKO。そして、カメラの向こうにいるファンと目を合わせ、心を通わせながら安定感のあるパワフルなRIOのダンスが印象的だった。NiziUの年長組として、また二大巨頭のパフォーマーとしてMAKOとRIOがメンバーとパフォーマンスの全体を支えていることはファンにとってもきっと心強いはずだ。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter:@bonoborico

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